花組『エリザベート』感想・4

2020-12-26花組公演感想,花組

・裁判官の声は瀬戸くんでした。
イケメンボイス……!

・革命家3人は熱く好演。
他の組のときは「男役に役を用意しなきゃいけないから作られただけの役」に見えたんだけど、今回はこの役がなくてはならないように思えた。
舞台での存在感が強かった。

このところ、瀬戸くんが男役として大きくなってる。

ゆずかれーちゃんも熱く勢いのある演技でした。

その中におーとりまゆちゃんがややまったりした風情で絡んでいるのがいい。
3人が同じカラーだと面白くないもの。

・素晴らしかったのがタソのツェップス。
学者のような知性を感じさせる落ち着いた風貌。
静かな闘志。

キャラが面白すぎて色物系に思われることもあるけれど、こういう役をさせてもものすごくいいんだよね。
『ファントム』新公の楽屋番を思い出しました。

つい「タンバリン芸人のくせに……!」と思ってしまうのですが。

・そういや「最後のダンス」のカゲソロもタソでした。
びっくりー。
いや、けっこう歌えるのは知ってたけど、まさかこんな大役が回ってくるとは。

タンバリン芸(ry

・黒天使の中にトート閣下そっくりな人がいるため(言わずと知れたるなちゃんですが)、妙に面白い気持ちになる。

最下の亜蓮くんはやっぱりビジュアルに恵まれた子だなぁ。
男役としてはまだまだこれからですが、素材に恵まれているというのは大事なのでこれからも頑張ってほしい。

・黒天使は今回全体的にいまひとつ迫力に欠けて感じられた。理由はわかんない。

・マイティのマデレーネは予想していたほど(というか、ある意味期待していたほど)とんでもなくはなかったけど、なんか、どーんとしてたなぁ……。
立派な体格でございました。

あ、お風呂で泡を手にしてフゥーってしてるところはなんか面白かった。
ぶっちゃけ「マイティーが頑張ってる! コケティッシュさ?を出そうと頑張ってるよこの人!」的な方向でですが。

毒は持っていそう。(梅毒じゃなくて)
トートの配下であるがゆえの邪悪さが、他組のマデレーネよりは前面に出てた。

フランツがマデレーネと浮気するのは、彼がドMだからかと思います。
「宮廷でただ一人の男」母親のゾフィーに育てられ、自由に生きようとするシシィを妻にする彼は、たぶん可愛らしい子ではなく力でぐいぐいくるタイプに弱いんですよ……。

1