みりおトートに最初に感じた印象は「人肌」、そして「肌色」。
ものすごく美しいけれど感情豊かで、なんか人間くさい。
怒りの表現などはもちろんしているけれども、凍るように冷たいわけでもなく灼けるほどに熱いわけでもなく、そのへんが「人肌」。
トートは人外のものであるがゆえに「黒」あるいは「青」「緑」などのイメージがあるが、みりおトートはなんか人間くさいので、そのへんが「肌色」である。
もっとも、それがトートとしてダメだとは思いません。
みりおのトートだというだけです。
歌声も演技もいい。
繊細にトートの感情が伝わる。
やっぱりうまいよなぁと思いながら観ました。
歌が聴けるトップさんってやはりいいものです。
「人肌」「肌色」と書きましたが、「最後のダンス」はとてもよかったです。
Sっ気が強く出るところはとてもトートらしかった。
みりおは美しく耽美だけれど、それが相手役に対して発揮されるかというとそうでもないというのが微妙に残念なところ。
運動の間の場面、医師に扮したトートがシシィの胸元のリボンを抜き去るんですが、それになーんのエロさも感じなかったぞ。
あとスパニッシュ風のデュエットダンスで(ていうかなんでスパニッシュ風……?)、銀橋に2人できて、蘭ちゃんの上げた足に口づけるという振り付けもあったんですが、やっぱり以下同。
みり蘭だとかわいらしすぎるのかしら。
あと、ルドルフに対しても。
私が観た2回はどちらもキキルドルフで、そもそもサイズ的に大変っすね! と危惧してはいたのですが、うん、なんつーかキキちゃんが頑張ってたよ。
深く沈み込んだり大きめにのけぞったり頑張ってたよ。
でもそもそもキキちゃんがルドルフとしては……ねぇ。
めっちゃ健康そうだった。
この人ネコ殺しそうにないもん。
死に魅入られる危うさが皆無で、革命の失敗も元気な子供みたいでした。
みりキキのキスシーンは萌えないわー。
唯一ちょっといいなと思ったのは、ルドルフが自殺してセリ下がるとき、客席に後頭部をみせたルドルフの髪に頬擦りするようなキスするような動きをするところ。
ってキキちゃんの顔見えてないじゃんっていうね。
みりおって単体でいるほうが耽美が発揮されるのかしら。
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