4月文楽公演みてきた・2

文楽,宝塚以外

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改札内にはこんなものが。
おめでたいですわー。
そして呂太夫さんがお知り合いの方にご挨拶したりサインしたり写真に応じてたり。

4月文楽公演

第1部 午前11時開演
寿柱立万歳 (ことぶきはしらだてまんざい)

菅原伝授手習鑑 (すがわらでんじゅてならいかがみ)
  茶筅酒の段
  喧嘩の段
  訴訟の段
  桜丸切腹の段
豊竹英太夫改め 六代豊竹呂太夫
襲名披露 口上
  寺入りの段
  襲名披露狂言
  寺子屋の段

11時に開演した文楽は終演が15時35分くらいです。
途中休憩が入るとはいえ、観る方も体力勝負よぉぉぉ。ヅカの比じゃないわよぉぉぉ。
面白いけど!
(ただし体力ない&時間ない人のために「幕見席」があります)

最初の「寿柱立万歳」は襲名披露公演のおめでたさと関係があるのかどうか知りませんが、2人(2体)が次々おめでたいことを言って歌い踊るもの。
動きがコミカルでかわいいです。

「菅原伝授手習鑑」は平安時代の菅原道真(菅丞相)の藤原時平による失脚事件をベースにした物語。
平安時代がモデルなのに「寺子屋」があったりするという時代考証のすごさですが、気にしてはいけません。
子供がたくさん出てきますよ。
手習いをしている最中に子供ならではのふざけあいがあって、これまた可愛いです。

話はなんせ文楽だから――と言っていいのか、今回も素敵なぶっとびぶりでした。
『ガラスの仮面』か『ベルサイユのばら』か、いやいやもっとすごいやつか。
主君の子の身代わりに、その日たまたま入門してきた子どもの首を差し出したらいかん! バレたら困るからといってその子どもの母親まで刺そうとしたらいかん!

文楽は人形を遣う人と、語る太夫さんと、三味線の一体感が見事。
すごいタイミングできちんと合わせるものです。
そして太夫さんは1人で何役も演じて地の語りまでこなします。その切り替えが本当に素晴らしい。本当に「芸」です。

途中に入った「豊竹英太夫改め 六代豊竹呂太夫 襲名披露 口上」は、歌舞伎のそれに似ていました。
たしか歌舞伎のときは居並ぶ人全員が祝辞を言っておられたかと思いますが、文楽は後列の人は話さず、前列の人が人形、太夫、三味線をそれぞれ代表してお祝いの言葉を贈っておられたような。

私にはわからぬことながら、この「豊竹呂太夫」というお名前は六代目、つまり前に5人の方が使っておられたということ。
先代は、四代目は……という話も出てきます。

鶴澤清治さんのお言葉が笑えました。うろ覚えですが、

「先代は映画にも誘われるようないい男で、これは六代目のお爺さんが断りましたが、さてこの六代目は……どうぞ皆様ご覧ください……文楽にふさわしい顔をしています」

みたいな話を。
ひでぇw

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記念にサイン本を購入しました。
帰ったら読もう。

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