『ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌』感想・2

2022-12-02雪組公演感想,雪組

2月9日15時公演(初日)と11日16時公演に観た感想の続き。

あと2~3回観たいです。(残念ながら行けませんけど)
けっこう中毒性のある舞台だと思います。

●いろいろと、ハリー節全開でした。

韻を踏みに踏んだ歌詞とか、名前遊びとか、モブのキャラ立てとか。
それらがすごく楽しい。

配役決定段階で「ペロリー・クリキントンってなに」「マトマラン大臣ってなんだよ…」と思ってたんですが、遊びはそれだけじゃなかった。

チンピラっぽい白田・黒田、やくざの川田・山田・海田、空港職員は大沢・中沢・小沢で空港に呼ばれた医師は沢…。
ぶっちゃけモブの名前なんて記号でしかないんだけど、プログラムをみてるだけで笑った。

●で、モブがまたいいのよ。
ヤクザでもピシっとかっこいいのもいればお笑い担当もいる、空港職員も苦労人系がいるかと思えばBJにくってかかるのもいるという具合。

性格づけがあって、それに応じた演技とセリフがあるから下級生の見せ場になる。
モブだけどモブじゃない。

誰とは言わんが、若手演出家約2名、見習えぇぇぇ!!

●雪の下級生、芝居うまいなーとつくづく思いました。
ただたいてい顔と名前が一致してないので誰がどうよかったとか具体的に書けないのが残念なところ。
(モブの子たちは役名があっても実際の舞台ではよくわからないし)

ちなみに私の顔の把握の苦手さというのはかなり重症なのですよ…。
いまだにまなはるとホタテがごちゃごちゃになります。

顔が縦に詰まってるのがまなはるで、そこまで詰まってないのがホタテと認識しましたが、芝居を観ながら一生懸命見分け方を考えていたところに苦労をお察し下さい。

●「ブラック・ジャックの影」という役はあります。
男役が場面によって5人前後、黒マントをまとって歌ったり踊ったりただ佇んだり。
メンバーは固定されてないのでいろいろです。1幕はじめはともみんと咲奈までやってます。

1幕のほうが存在感が強いです。ていうか、変です。

某国の大統領を助けたことによって狙われかねない身になったブラック・ジャックの護衛としてトラヴィス(ほたて)がついてくることになるんだけど、それはブラック・ジャックにとってはなはだ迷惑なことなのね。
で、「くるな」とか「迷惑」とか「こんなはずじゃなかった」とか、心の声を影たちが歌うわけです。

これがすっごい笑えるんだ。コメディ。
でも初日は観る側のテンションが定まってなかったこともあって、「なんぞこれ」「笑えばいいのかな」と、反応も手探りな感じでした。
というか、困惑しました。
初日の1幕が終わったあとの客席の雰囲気は、影にかなり影響されてた気がします。

でも再度観たときはふつうにウケてました。

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