『TRAFALGAR』感想・3
コスプレさせたら世界一……は言いすぎかもしれんが、宝塚内でナンバー1くらいは言っても許されるであろうゆうひさんのホレイショ・ネルソン提督は、そりゃもう予想どおり美しかったです。
長髪の金髪似合うわ~。
軍服いいわ~。
スタイル含めたビジュアル完璧。
戦争の可否はともかく、軍服姿の美男子はよいものです。はい。
で、その麗しくて世界的には英雄なホレイショ・ネルソン。
ストーリーがラブロマンスとおりこしてメロドラマだったのもあって、苦悩しまくりの人間くさい青年でございました。
アリス演じるファニーとの対決(違う)で帰っちゃったりとかー。
カチャ演じるトムに痛いところをつかれて酒をあおってグラス投げたりとかー。
こ、小物…?
か弱いゆうひさんに母性本能をくすぐられよう企画だと思いました。
すみ花さまのエマにも「あなたってほんっとーにアタマがかたいのね~」的に笑われてるし。もちろん好意的な笑いですが。
生真面目で不器用。
まっすぐで、それだけに苦悩もあり、酒にしか逃げられない。
客席は「あらららしょうがないわねぇ」的な見守り方をしてしまうってもんです。なんという受け体質。
人間くさい性格設定に加えて戦争シーンがわりと大人しめなのもあって、ネルソン提督があんまり強そうには見えませんでした。
冒頭で蘭とむナポレオンが恐れてるのが「うっそでー」と言いたくなるくらいに。
このへん、『エル・アルコン』とは対照的ですね。
建造してから一回も勝ってない(どころか速攻撃破されて主人公は落命した)のになんかすごかった気がするエル・アルコン。
これは主人公の描かれ方の差だとしか…。
小物っぽくて人間くさいホレイショですが、愛月氏演じるジョサイアとの場面は包容力を発揮してましたね。
義理の息子(ファニーの連れ子だから)に対する愛のなんとも言いようのないぎこちなさがせつなくも愛おしいんです。
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