『血と砂』をみたんだ・3
ケロ(老け)ゆひ(暗い)に囲まれたるいるいはキラキラしとりました。
一人で若さと光を放っておりました。
当時はまだ男役。
かわいい。アイドルっぽさもあり。
2役やってるんだけれども、2つ目の役=ダリ・フユエンテスがなかなか素敵。
ケロさん演じるフアンを追い落とし、またドンニャ・ソルを奪う役で、若さと才能ゆえの傲慢さがあった。
るいるいは娘役時代しかナマでは見てないので「男役時代もいいな~」と思いました。
主演がケロゆひなこともあって、出演者が軒並み若い。
もちろん頑張ってるけれども経験値の低さは否めない感じ。
その中でダントツかっこいいのがえりさん。ああ懐かしい。
えりさんの役はゆうひ演じるプルミタスを追い回すグァルディオラ刑事。
小柄なのに、顔だって女役ができるくらいなのに、なんという男役としての存在感。
男役であり、役者としてすごい。
えりさんが話すといきなり「舞台」に血が通う。
息が吹き込まれる。
彼女が立つところはスペインの路上になり監獄になり闘牛場になる。
問題は与えられたセリフと微妙に相性が悪いこと。
なんたって当時のサイトーくんなのでこっぱずかしいものが多々なんだ。えりさんの渋い演技と合わない。
ハッタリと力技で突っ走る人のほうがむしろ合うだろう。
でも、そこは地力で見せる。
ほんとのところは、少々アレなセリフでも、それ以外の演技がいいから忘れられる…というのが正解かもしれない。
ともかくもえりさんはとてつもなくかっこよかったの。
視線にぞくぞくしました。
熱く濃縮されたスペインの血がたぎっているような感じだった。
0
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません