月組版『Anna Karenina』感想・4

月組

・るね演じるコスチャは優しそうで朴訥としてて可愛くて……「結婚したい!」の声がツイッターなどに溢れたのも納得でした。なんだかんだいって顔もいいしな。

るねコスチャは愛の伝道師・みやちゃんのヴィロンスキーに比べたらほんとに素朴で、若い娘さんにはキャーキャーされる要素は少ない。危険な匂いがしないしね。
(おば様方には愛でられるだろう)

視線が愛情深く、ひたすらにキティの幸せを願うコスチャはほんとにいい人だった。
キティは幸せ者だよ。

・娘役2番手格に抜擢されたのは研1のきよらさん。
顔が小さくてほどほどに小柄で、歌えて芝居のできる優秀な娘役さん。
文化祭の日舞ソロのときも思ったように、タカラヅカの舞台メイクがむつかしい顔だわ……。がんばれ、メイク。

歌声はほんとに「きよら」。
武器である実力とともに、メイクの腕も磨いてくれますように。
面長系なはずなのに、さち花やさくさくの妹と言われたらなんとなく納得する。

・ドリィのたんちゃんは、若いころはさぞや……と思う美しさがありつつ、生活感のあるところが素晴らしい。
ふくふくとした女らしい優しさに満ちていて、スティーバが安心して浮気してしまうのが納得できるのである。浮気して許してほしいんだよね。困ったもんだ。

・らんぜくんが大活躍してた。
ふつうに上手くてふつうにきれいだからいいけど、「なんか裏があるの!?」という声が聞こえてきても苦笑するしかないくらいに美味しい扱いだった。

「ママ」って言う姿に既視感が……つい近頃、エリザの子ルドやったところだもんね。
アンナとカレーニンの間の息子・セリョージャを演じてました。

それ以外にも、最初の晩餐会での語り手ポジの執事、ピエロ、フィナーレでは歌も担当。まだほかにもあったかも。

・うーちゃんの白軍服は景子センセイの趣味だな、きっと。よく着てるよね。
スタイル良すぎて着せたくなる気持ちもわかる。

役名・セルプホフスコイ。
演じる本人よりも、その役名を呼ぶ人が大変である。

・今回すごく好きだったのが香咲さんのアンヌシカ。アンナの小間使い。

彼女はこれぞ!と思う舞台の居方をしてくれる。
列車の中での話し方、カレーニンへの訴えかけなど、まさに役の人生を生きているように見えた。
それでいて真ん中の芝居を邪魔しない、自己中心的ではない。
きちんと舞台に貢献しているのが好印象なのだ。

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Posted by hanazononiyukigamau