メトロ劇場でシネマ歌舞伎『連獅子』を見てきました。
メトロ劇場は名画座。
ハリウッド映画系統の大作とはちょっと違うものを掛けてくれます。
だから、ここでシネマ歌舞伎というのはいい目の付け所だわ。客層が合ってるもの。
あまりたくさん人が入る映画館じゃないけど、わりと良い客入りだったんじゃないでしょうか。
まずは同時上映の『らくだ』。
落語でもおなじみのコメディです。
「らくだ」と呼ばれる嫌われ者が亡くなり、仲間の半次が葬式を出そうとする。
屑屋の久六を引き込み、大家に通夜の酒肴を用意させようとするが大家はうんと言わない。
そこで死んだらくだに「かんかんのう」を踊らせると脅すが……という話。
死体のらくだの踊りがみごと。死んでるのに動きがキレイ(笑)。
あと、屑屋が「クズーイ……」と声をかけてるのがノバボサノバといっしょだ!と地味にテンションが上がったよね。
『らくだ』のあとに『連獅子』。
親獅子と仔獅子2匹の踊り。迫力満点。
私は歌舞伎に詳しくないのでよく知りませんが、実の親子共演になるものだそうで……。
歌舞伎通の方だと、そのあたりも鑑賞のポイントになるのでしょう。
帰りぎわ、同じ映画を見ていた方たちが「懐かしい顔がたくさん。三津五郎さんも亡くなって何年……」と話しておられました。
そうか、10年くらいは前の映像だから、今は亡い方が出ておられるのか……。
くだんの三津五郎さん(『らくだ』で半次を演じていた)を調べたら、往年のヅカファンにはおなじみであろう「クソ助」と呼ばれた方だったのね!
梨園はお名前が変わるからむずかしい。
宝塚と歌舞伎は縁があるわねぇ……。
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