狂言風オペラな夜

宝塚以外

狂言風オペラ『魔笛』管楽八重奏版をみてきました。

狂言風なオペラで『魔笛』で管楽八重奏なんですよー。(そのまんま)
すごく面白かったです。

まず鼓の人が出てきて狂言っぽく始まるけれど、
途中で明らかに外国人な見た目の人たちがクラシック音楽を奏ではじめてようやくどういう感じなのかつかめました。

彼らも「昼の教祖のおなりー」で芝居に参加するし。
2幕はじめではコントっぽい登場の仕方で笑いを誘うし。
みんな舞台上で宴会の相談やらほんとに飲むやら。

たんに演奏してるだけじゃないんだ。
ものすごくオペラに参加してるし、笑わせてくる。

もちろん、狂言師の人たちも最高。

昼の教祖(=茂山千之丞氏)は枯れた外見と喰えない風情がよい。
飄々としたスケベなんだ。
教祖してるときの声がかっこいい。

王子(=茂山童子氏)のぼんやりしてるのにインチキくさい感じがおもしろい。
どこの国の王子だそれ。

太郎(=茂山正邦氏)はテンションあがるなぁぁぁ。客席から登場したり退出したり。
そのつどお客をいじっていくのもうまい。
基本の関西系情けない男と「これだからボンボンはっっ」のキレた感じの往復が面白いんだよね。

花子(=茂山あきら氏)はかわいくなさがもー気持ち悪くってーww(失礼)
動きが「ザッツ・娘!」なんだけど化粧とかろくにしてないから。
もうね、ほんとにね、かわいくないww 
このかわいくなさに笑える。

傑作だったのは夜の女王(=茂山逸平氏)の外見。
狂言風のハデな衣装の下に黒の網タイツ、でも足袋。
変なマスク。
「ほしいかっ、これがほしいかっ」と打ちおろされる鞭。

――夜の女王は「女王様」ってことでよろしかったのでしょうか。


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