
雪組東京宝塚劇場公演『ROBIN THE HERO』新人公演の個別の感想です。
主演/ロビン・ロクスレイ(ロビン・フッド)/エンリコ
新人公演初主演を射止めたエンリコ。
これまでもちょいちょい抜擢されてただけあってか、舞台度胸が素晴らしい。
「初」とは思えない伸びやかなロビンでした。
本役のあーさロビンより見た目には落ち着いてて(ああ、がおりちゃん似)、でも「戦いたくないんだ」と逃げる幼さもある。
内面はあーさロビンより幼いのかもしれない。
そこに不自然さはありませんでした。
全体に、生まれたてみたいなフレッシュさがあるんですよね。
芝居はやっぱり上手いですね。
歌は、研4という学年での芝居歌としては充分でしょう。
小柄なあーさに比べて、弓を飛び道具ではなく打撃系の武器として使うのがしっくりくるエンリコのロビンでした。
といって、実はそこまで大柄じゃないんだけどね。公称170センチだし。
それなのに長身にみえるのは頭身バランスがいいのかな。
ヒロイン/マリアン・メイデン/愛空さん
新公初ヒロインに任じられたのは105期の愛空さん。
可愛らしい娘役さんです。
歌も芝居も悪くはないです。
ただ、現代的なのかなぁ。
「お姫様」ではない感じがしました。せいぜい侍女くらいかな。
マリアンはお転婆ではっちゃけたお姫様だから、ふつうに演じるとそのへんのお嬢さんになっちゃうよね。
本役の夢白ちゃんはほんと高貴な役が似合うよな……とつい比較してしまいました。
中身がロビンになった入れ替わりの場面は、男っぽくてかっこよかったです。
2番手/ガイ・ギズボーン/のりぴー
舞台のとっぱしを担うガイ役に、新公主演経験者ののりぴー。(本役はせおっち)
これまで演じることが多かった白い役ではあまりピンとこなかったんですが、今回は強い印象を残しました。
最初からギラギラしてて「敵役です」というのを前面に出し、客席を引き込みつつ舞台の空気を作り上げる。お見事でした。
ちゃんと泥水すすって這い上がってきた感があるんだよね。
『スカピン』のショーヴランからコミカル要素抜いた感じ。
そして人を踏みつけにして権力を持つことに躊躇なく、なんならクインシーも「楽にさせてやる」と言いながら特別な愛情はなさそう。
2番手で悪役なんて演じて楽しくないはずがない役ではあるんですが、それでも気持ちよさそうな演じぶりはこちらも楽しくなります。
3番手/ウィル・スタートレイ/律希くん
本役があがちんのウィル役に新研3の律希くん。
お名前はかねがね……というくらいには、ちょいちょい役がついてる男役さんですね。劇団の押しがありそう。
見た目に線の細さのある男役さんですが、うまく演じてそれを感じさせませんでした。
最初のほうは特に本役のあがちんの演技を踏襲してる感じで、セリフ回しが似てました。


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