『エスペラント!』感想・1

星組『エスペラント!』も観てきました。
『阿修羅城の瞳』の併演のショーです。作・演出は生田先生。

生田先生のショーはだいきほの退団作『シルクロード』が好きでしたね。
ということで期待してたんですが、ごめん、なんかイマイチだった……。
ものすごくダメってわけじゃないんだけど、もうちょっとなんか……。
こっちゃんたち出演者は素晴らしかったんだけどねぇ。

先に観たお友だちは「トップ娘役の不在が辛い」と。
それも理由のひとつかもしれないですね。なにせ前任がスーパー娘役のひっとんでしたから。
超ダンサーで小顔でスタイルのいい現代的アイドル容姿の娘役。
お姫様でありフェアリーでありスーパーダンサーでもある、ショーを真ん中で引っ張れる存在でした。

ひっとんが1作先に卒業して、今はトップ娘役が不在。
その代わりに、ほのかとうたちとるりはなちゃんがトリプル娘2くらいの存在感で舞台を務めてたんですが、どうしてもとっちらかるというか……。
良くいえば3人にそれぞれ役をあてがって見せ場を作ったということになるんだろう。
けれど、娘役って「真ん中」経験値を積む機会が少ないし、「その場面のヒロイン格」ではあっても「組のヒロイン」はやはり難しい。そしてショー全体のヒロインというポジではないしね。

ありちゃんときわみくんがほぼ通し役で、こっちゃんは概念としての「地球」やら「恋人」やらというのもわかるようでわからない……狙いがよくわからないまま終わった。

どの場面も人がたくさん出ていて目が足りないのだが、メリハリは少ないかな。
「ここでこうきたかーーー!!」「抜擢じゃん!!」みたいな驚きも少ない。

あと要素を盛り込みすぎなような。
鯨の中は人形小屋で、コッペリアで、人間の女に助けられて……とか。
音楽もあってそこはかとなくオギーの『ドルチェ・ヴィータ』。

どの場面もきれいだけど「この場面をエンドレスで観たい!!」となるような、中毒性に欠けました。

B席でまったり観てたからかしら。S席だったらもうちょっとハマるのかな。
でも『阿修羅城の瞳』はB席でもめちゃくちゃ楽しかったからなぁ……そんなこともあるか。

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