しょっぱなからなんですが、私、ターバンに何の興味もないんです。
アジア系の衣装にターバンなら「ほー、今回はこういう趣向ですか」って思うんですが、ターバンに黒燕尾とかだと「なにゆえこの組み合わせ?」って思ってます。
ふつうにリーゼントに黒燕尾のほうがかっこいいじゃん。顔も見分けやすいし。
黒燕尾が軍服でも同様。
でも今回はすごかった。お顔が美しいってすごい。
もちろん主演のれいこちゃんの話ですよ。
ターバン巻いても負けやしねぇ。
マントの紐を外す手つきの色っぽさも含めてザ・タカラヅカしている。
特にやられたのが、プロローグB「睡蓮の花の恋」のところですね。
水の精霊たちが戯れ踊る睡蓮の花の中から、ラッチマンとカマラが登場して歌い踊る。
ラッチマンのターバンの下で黒髪を解き放ったれいこちゃんがほんとうに麗しくてですな。
「ほー、男の黒髪に色気を見せるとは!こういう使い方があったか!」
なるほどなるほど、と冷静をよそおいつつムハムハしておりました。
なんやらかんやらあって、こじらせたラッチマン(とりあえず、話、はしょらせていただきます)。
詐欺師ラジエンドラと疑われた彼は、自らラジエンドラと名乗り、カマラたち一族の「名誉」を守る代償としてカマラとの一夜を要求。
必殺「来るんですか、来ないんですか」攻撃を仕掛けつつ、カマラと船に。
はい、円形ベッドどーーーーーん!!
カマラうみちゃんとのサリーくるくるプレイ(お代官様ご無体な、あーれー的なやつ)をしつつ、自らターバンをほどきます。
このターバンをほどいていく動きが神がかってるんですよね!
ターバンをゆっくりほどいていくさまが焦らしプレイっぽくもあり(プレイ言うな)、
はらはらと落ちていくターバンが蓮の花のようであり、
散らされる運命のカマラの清純とも重なる。
そしてラッチマンの黒髪から放たれる色気。
匂い立つ美しさに、男性の肉体という生身を感じるわけです。
「あなたの制服を愛していた」――本心ではないにしても、完全な嘘でもないだろうカマラの言葉。
ここに、ラッチマンの「制服」ではない生身の部分を見せるのが、演出的にもれいこちゃんの技術的にもお見事だな、と思うわけです。
ふつうに服を脱ぐよりエロかったわ、あのターバン。
そして黒髪。
ラッチマンの黒髪は、湖の闇に溶けるようにうねっただろうか。
汗ばんだ背中を流れただろうか。
カマラの細い指に絡んだだろうか――と妄想もはかどるしね。
ほんとクラクラッチマンですよ。
(「クラクラッチマン」がTwitterのトレンド入りしたの笑った)
ああ、いいもん見た。
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