れいこ版『ダル・レークの恋』を見たんだ・5

2021-03-17月組公演感想,月組

・新演出で増えた「水の青年」と「水の少女」。
彩音くんとこありちゃんです。

とても綺麗でした。
2人ともダンスがとても上手。

ラッチマンとカマラの恋が湖の上で繰り広げられたり、2幕冒頭のパリのシーンが小雨の中だったりと水に縁のあるこの物語で、通奏低音のように存在する2人です。
2人の恋の背景には水が流れていて、流れていく時間のようにも、あるいは逆に永遠性すらも感じるんですよね。

1幕ラストでは、いったい何回転してんの!?ってリフトを見せてくれました。
すごかったなぁ。

・酒場の亭主とハリラム・カプール(ラッチマンの父)を演じるれんこん。
上手い人です。
必要なときに必要なだけ出られて(けっして出すぎず)、場を締められる人ですね。

・パリの高級クラブのマダム・ミシェルのたんちゃんは本当にいい女で。
貫禄と落ち着きと品のよさ、色気に美貌……あらゆるものを備えてないとこういう役はできませんね。

・「エニシングゴーズ」を踊るポーターとメイドたち、みんな表情豊かで可愛い。
ラジオンのまおまおとビーナのちづるちゃんもフレッシュ。

・カマラの妹・リタのきよらさんは、驚くほどに滑舌がいい。
歌もセリフも耳に幸せだ。

・若手が踊り継いでくフィナーレCが面白かった。
振付は港ゆりかさんね。

去年からずっと新人公演もできてなくて、大劇場では人数削減のあおりを喰らってる若手たち。
いま持っている力を爆発させるかのような、勢いと力があふれるダンスでした。
舞台に立つのが、踊っているのが楽しいという気持ちが伝わってきました。

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