れいこ版『ダル・レークの恋』を見たんだ・4

配信で見た2月27日(土)15:30公演の感想の続き。
赤坂ACT版です。DC版も配信してくれ……。

●ACT版の2番手・ペペルはありちゃん。

プロローグの神様の踊り、すごかったわ。
長い手足に表現力の備わったダンサーらしい動き。

それが終わると1時間ほど出番がないのだが……出てなかった時間を埋められるなのは、ありちゃんのスターらしい華あってこそでしょうか。
はい、スター、出た!って感じが小気味よい。

ちゃらちゃらしつつ、出自ゆえの鬱屈もあるペペル。
この鬱屈感は、ちょっと根暗(だと思う)なありちゃんの根っこにあるものが生きてる。

ラジエンドラとして捕らえられ、縄抜けをしつつ「逃げやしねぇよ」と言い放つ飄々とした風情のかっこよさもよかった。
色っぽさも増したなぁ。

どうでもいいけどこの場面、『激情』のホセとカルメンを思い出しました。
(てことは、ぱるくんがホセ……?)
あるいは、ダル・レークのラッチマンとカマラのお代官様プレイのまぜっかえしだったり?(んなわきゃないか)

●クリスナはおだちん。

私、おだちんの芝居を見ると「恐ろしい子……!」とか「千の仮面をもつ少女」とかいう言葉が浮かぶんですよね。
演じる役演じる役、違いすぎて。
もっとも「千の仮面をもつ少女」が浮かんですぐ「少女って感じじゃねーよなー」ってなるんですけど。
私の中でのおだちんはわりとおっさん寄りなので(うら若い女性にすいません)、別の言葉に差し替えるべきかと。

さて、クリスナ。
出てきたときから悠揚迫らぬ王族の風情がすごい。
おだちん、研いくつでしたっけ。
ていうか、人間何回目ですか? 王族やってたときもありました? って聞きたくなる王族っぷりでした。
前作で女装して踊る弁護士やったり、それ以前にはダメダメなホテルマンやったり、宇宙人もどきの外国人やったりしてた人と同じですか。

アルマ=なっつと夫婦なところに「いったい何歳設定なんだ……」と思いつつ、キリキリしてる奥方を煙に巻いてるようないなしてるような接し方に、仲はいいんだろうなぁと。
好きなんですよ、「お前を見ていると思い出すよ、あの動物園の……」みたいなことを言い出すところ。
悪気はないんだろうなぁ。育ちがいいから、思いついたことをふわっと言ってるだけで。

このクリスナさん、カマラの信頼もあるし、人は悪くはない。
発する言葉にもそれなりに重みと説得力がある。

でもさ。
冷静に考えると、言ってることけっこうアレというか、解決してないというか……。
詐欺師のラッチマンに口止め料として一夜の伽を求められました、どうしようと悩むカマラに対し、
「王族とはそういうものだから……」
「バレなければなかったことと同じ」
と、慰めになるのかならないのかもあやしいことを言ってるんだよね。

仕方ないけど、言ってることが何気に保身なんだよ。
こののらくら具合がまた、その身分上、人の役に立つ必要のない「王族」「貴族」というものに妙にフィットするんだよね。
あくせく働く必要はなくて(そんなことをするのは下々の者)、回りから侮蔑を受けないことがなによりも大切。
大ごとにならなければ天下泰平――というのったりした感じが王族のクリスナらしくて、人格からそう見えるおだちんすげーわー、となったのでした。

そんなおだちんがDCでは詐欺師・ペペルになるわけで。
そりゃ演じ切るでしょうけど、想像つくようでつかない。でもたぶん想像は超えてくるんでしょう。

というわけで、DC版『ダル・レークの恋』もライブ配信してくれ……。

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