『BADDY』感想・７
・大階段を使っての男役ダンスもちゃんとやるのね。
ふつうだけどふつうじゃない。
オーソドックスな宝塚のレビューの流れどおりなのになぜこんなに面白い（＆かっこいい）ことになってるのか。
役名そのままだけどさすがにインパクト強いビジュアルの人はそれなりに抑えてきた（角をとったまゆぽんとか）。
でも話は続いているのね。
びっくりしたわ。
れいこちゃんが面白メガネ取った！
やっぱり美人だ。
最後は美しく締めるのが宝塚スタアだわね。
美しい姿でかっこよく終われてよかったよ。ポッキーの男気も見せたし。
みやちゃんとれいこが２人でセリ下がっていくのは正しい宝塚的耽美であった。
・愛憎うずまくデュエットダンスも素晴らしかった。
ちゃぴは言語能力がほとんどダンス能力に割り振られたんだろうなとなにげに失礼なことを思うわけですが、とにかくいいものはいい。
回転数の多いリフトも見ごたえがあった。
女性同士なんだし、無理のかかることをしなくてもでも素晴らしいものができるんだからリフトなしでもいい。
だけど、この公演はお互いの存在をかけて反発し惹かれあう役として生きている。
鬼気迫る２人の恋をあらわすために烈しい「力」を感じさせるリフトは必然なのだろう。
赤い衣装がサラマンダーのようで、２人が吐く炎で自らを焼き尽くしたかのようであった。
なんかすごすぎて、観ているこちらも消耗したというか、焼き尽くされた感があったよ。
デュエダンの間じゅう、息をつけなかった。
終わったあと「ふしゅぅぅぅ……」ってプラズマ出る感じ。
ショーはまだ終わってないのに。
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