宙組版『不滅の棘』感想・1

宙組

宙組シアタードラマシティ公演『不滅の棘』1月8日(月・祝)16時公演を観てきました。
観劇はこの1回きり。

※褒めてません※

・人間、苦手なものはあるというか、どうにもならないものは本当にどうにもならないようです。

オサ版のDVD『不滅の棘』を人様から借りて見たとき、何回再生しても途中で寝落ちしてしまって困りました。
ナマの舞台じゃないから集中力が途切れるのかもしれない……という可能性もありましたが、えっと、宙組版をナマで観ても意識が飛びそうでした。
具体的にはプルス邸に忍び込むあたりから意識が途切れかけています。

どうもこの作品、私には鬼門らしい。
特に第1幕がヤバい。腹が立つとか気分が悪くなるとかいうことはないんですが、どうも退屈してしまう。
あの特徴的な真っ白なセットに真っ白な衣装の真っ白な舞台がダメなのかもしれません。いちおう、きれいだとは思うんだけど。
でも、そもそも現代美術(的なもの)が苦手だしなぁ。

・寝そうになるのは舞台の色味のせいもあるかとは思いますが、それ以外の要素もあると思います。

これ、休憩含めて2時間半かけてやるような話なんだろうか。
元がオペラなんだよね? 芝居もあるけど。(知らなかったけどプログラムに書いてある)
ミステリー要素はあるものの筋が単純で、登場人物も複雑な絡み方はしない。要は単調になりやすく、上演時間は短くてすむということだ。
大劇場公演の1時間35分で十分できるよなぁ。といって、これを大劇場でやられるのは勘弁だけど。

だいたい「外」の作品って、登場人物が少ない。ジェンヌさんを使いきれないくらいに少ない。
となると、ジェンヌさんがモブる。賑やかし要員になる。
ちょっとずつセリフがあったり歌があったりするけど、それでも話の筋に絡まなければ「モブ」に近い。

小池センセイ的な群衆の力で見せられればいいんだけど、そういう感じの話じゃないよね。
ていうか、キムシンだって『王家~』とか『鳳凰伝』とかはけっこう好きなんだよなぁ。ああいうわけわかんない力で押せたらよかったのか?

・モブとは言いにくいが主要キャストでもない枠で「コーラス・ガール」。
主役・エロールのお取り巻きのお姉さんたち。
きれいなんです。可愛いんです。色っぽいんです。ジェンヌさんそれぞれ、個人レベルではいいんです。

が、私、この役がどうにもわかんない。

なんで迎えに来るの?
ヒマなの?
なんで4人そろって一絡げで平気なの?
ホテルの部屋まで堂々と入ってくるのって気持ち悪くない?

このいかにもな「賑やかし要員です!」感が辛かった。
設定がほぼ現代であっただけに。(たぶん舞台が古代中国とかだったらここまで気にならなかった)
彼女らが「妖精さん」的なものだったらいいんだけど、いちおうは生身の20世紀の女性で、装置のような役割ありきなキャラは苦手だわ。

・それと最後の「バンバンババンバババババン バンバンババババババン♪」はどういうノリで観たらいいんだ。
わからない……わからない……シュールなギャグってわけじゃないんだよね?

ノリきれないまま終わってしまいました。

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Posted by hanazononiyukigamau