『ポーの一族』感想・1
花組大劇場公演『ポーの一族』初日を観てきました。
1月1日(月・祝)13時公演です。
美しいです。
とにかく美しい。
みりおの少年性とどこか老成した雰囲気、そして耽美性がこれでもかと生かされた演目でした。
というか、みりおが出てくるまで『ポーの一族』は待たれていたんだなと納得せざるを得ませんでした。
小池センセイが萩尾先生にお声がけしたのが1985年、そこから30年以上待った甲斐があったというものです。
みりおにエドガーはドンピシャでした。
それ以外のキャストもよかったです。
中でも華ちゃんのメリーベル!! 可愛い!!
現花組のトップ娘役が仙名ちゃんでそれ用に舞台上での比重は変えているとはいえ、やっぱり物語のヒロインがメリーベルであることに変わりはないでしょう。
「ヒロインが出てきた!」と納得させるビジュアルは、もうそれだけで十分すぎる武器です。
そしてクリフォードのちなつ。
かっけええええええ。ビジュアルすげええええええええ。
あの素顔からどうなったらこういうメイク顔ができるんだと毎度失礼なことを思いますが、ほんと舞台メイク神だわ。
モテる男だわよあれは。いつもながら色気すさまじい。
それと、やっぱり芝居うまいよね。
エドガーたちバンパネラに対する人間代表としての存在感がありました。
かれーちゃんもまた、『ポーの一族』上演決定に一役買った人でしょう。
この舞台に必須の美しさがありました。
アランの尊大なクソガキらしいところと、その内奥のピュアさと孤独さ。これらを両立させていました。
エドガーがアランの首筋に口づけるところはどきどきしたなぁ。
クレーンで飛んだところは「マジかwwww」ってちょっと笑いそうになったけれど(「ペ」とかベルばらオスアン編で使われたやつだ!)、クレーンに設置されたゴンドラの上で手をつないだり後ろから肩に手を回したりしてるのはごちそうさまでした。
ラストのギムナジウムの場面では独占欲が感じられて、もうほんと少年愛の世界ですよ。
『ポーの一族』の世界を舞台上に体現できるキャスティングでした。
本当に美しいものをみせてもらいました。
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