『ポーの一族』感想・2

2021-01-23花組公演感想,花組,専科

●私が持っている『ポーの一族』は小学館の文庫版です。
何度か読みましたがなかなか理解がおぼつかない……。
というのも作品が物語世界上の時系列順になってないからなのですね。

宝塚の舞台版は、最初にしぃちゃん(ドン・マーシャル)・りりか(マルグリット・ヘッセン)・マイティー(バイク・ブラウン4世)・あかさん(ルイス・バード)が1964年の人物として出てきてポーの一族の歴史を振り返るものの、それ以外はほぼ時系列順です。

おかげで非常に話がわかりやすかったです。
エドガーやアラン、シーラ、メリーベルといったメインキャストに照準を当てているので、脇のキャラクター(グレンスミスやオズワルド、ユーシスなど)の出番はびっくりするほど短くて、それがまた舞台を観るうえでのわかりやすさにつながっています。
第1幕の序盤が「メリーベルと銀のばら」(文庫版でいえば2巻の最初の話)、第1幕の終盤から第2幕にかけてが「ポーの一族」(文庫版の1巻の最初の話)で、この2つが中心となっています。
長編をフィナーレ込み2時間半にまとめなければいけないことを思えば妥当な切り取り方でしょう。
これで退団する矢吹くんのファンにとっては、せっかくの役名がついたかと思ったのにユーシスの出番ってこれだけか!?というところはありましょうが……。

●初日を観てきたのでみりおのご挨拶がありました。
きちんとした言い回しは覚えていませんが、「お正月ですし、皆様がよい1年となりますよう、ポーの一族と人間どもがお祈り致します」みたいなことを言っていました。
人間ども(笑)。

みりおの面白ご挨拶に、ヒロさんが何度もヒゲを押さえて笑いをこらえていました。

・原作者の萩尾先生が紹介されました。
1階4列センターにいました。

あと関係ないけど、大介センセイらしき人も2階1列センターにいました。
「らしき」って書いたけど、ヒョウ柄のシャツを中に着てたからご本人だと思う。
ああいう服装が趣味のそれなりの年齢の男性がなんにんも宝塚の客席にいるとは思えないので。

・最後のカテコでは「立っていただいたので花組ポーズを」と。
ヒロさん、ナガさんの両専科さんにはお隣のジェンヌさんがやり方をレクチャー。
ヒロさんはやり方を教わってから「よーしやるぞー!」とばかりに肩をぐるぐる回してました。
お茶目なお方である。

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