『ポーの一族』感想・4

2021-01-23花組公演感想,花組

『ポーの一族』、初日に引き続き、1月6日(土)11時、7日(日)15時、8日(月・祝)11時公演を観てきました。
三連休は、阪急三番街貸切、イープラス貸切、阪急友の会貸切で、貸切3連発です。
で、早くもマイ楽を迎えました。
東京楽の中継は見ると思う。(あるよね?)

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 ↑ これは初日にもらったポストカード。

●マイ楽を迎えて地元でふつうに仕事して生きてるわけですが、みりおが歌う「哀しみのバンパネラ」がずっと脳内から離れません。

永遠に 続く旅路の 寂しさ 紛らわせるよう」の「よう」のところで音がクッと上がるところが特に好きなんですが、もちろん全ての部分が好きです。
舞台ではこの歌を歌ってるときのみりおエドガーに感動しました。
1曲のうちにドラマを見せられるんです。
哀しみ、孤独感、諦め、恐怖心、狂気、人恋しさ等々……。
豊かな経験を持った、歌と芝居に長けたトップさんならではの歌唱でした。

すっごくいい歌だからなにかのとき(歌バウやタカスペ的なものとか)に歌ってほしいけど、他の人だと比べられちゃって大変だろうなという気も。

●歌以外でもさまざまな表情を見せます。

バンパネラ化したあとで血を見たときの「血だァ……」というところや、校舎の隅の塔でアランの首筋に顔を寄せたあとの妖魔の雰囲気は特にすごかった。
目の色が変わるんです。
魔性のものとして存在していました。

また、何度かカーテン奥(窓だったりするけど)から出てくるところもみりおエドガーの「魔性」ぶりが際立っていました。
こういうとき、ふつうに扉からは現れないよね。
カーテンは異界に通じているんだな。

一方、メリーベルに対する甘やかさ、主にポーツネル男爵に対する少年らしさの残る反抗心、セント・ウィンザーやギムナジウムの生徒たちに対する「年長」ぶり。
どれもよかったなぁ。

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