東京『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』感想・2

『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』東京公演、2回目を観てきました。
8月15日(木)13時30分の回です。

この日もオペラグラスなし。劇場レンタルがあるのは知ってますが、なくてもめちゃくちゃ楽しいなぁと気づいたので。
東京は劇場がコンパクトにできており客席の前後の間は狭くて通りにくい。しかしそのぶん宝塚大劇場より舞台や銀橋が近いんですよね。これはこれでありがたい。

舞台は総合芸術で、出演者や舞台関係者全体で作り上げるもの。
特定の人をオペラで追いかけたり、今後よくなりそうな人はいないかと若手をチェックするのも楽しいけど、トータルでの美しさを楽しむのもいい。
娘役が白の羽根扇をひるがえす流れがきれいで特に好き。
振付は御織先生。

・「エスカイヤ・ガール」も可愛い。
この場面を見てると「ああ、私もこういう女の子になりたかったんだよな」と思う。

ただ現実世界にはいない(いたらたぶん浮きまくる)女の子たち。
こういうキャッキャした女の子を見て「可愛い~~~~!!!」と思うのは、自分のコンプレックスのありかはこの辺なんだなと。

生まれ育ちが昭和の田舎なので、親や世間の「ぜったいに自分を可愛いとか美人だと思うな」「色気づくな、おしゃれするな」「女は偉そうにするな、調子に乗るな」みたいな育てられ方をして、子どものころの私はそれを過剰に意識してきたんだなぁと、舞台を見ながら考えてる。
こんな感じでつい自分の世界に戻ってしまうので危険である。舞台に集中したい。

・「まことの愛」の娘役たちの中で、やっぱり下手側2人目の娘役さんが気になる。ゆりさんも美人で気になる。

・ずんちゃんの舞台はほっとする。安定感があって、客席を包み込むような優しさがある。
その一方で、「夜霧のモンマルトル」ラストのロングトーン凄いですわ。「シャンゼリゼーーーーーーーーーーーー」とめちゃくちゃ長いのに全然声量が落ちない。
芸と人柄の両面で安心させてくれる人ですね。

モンマルトルの紳士たちが一列に並んで、順に違うポーズをとるところも好き。この場面の振付も御織先生。

・「夢人」妖鳥ダミーのひろこちゃん。手首の使い方がきれいだわ。さすがダンサー。

・蛇のこってぃは本当にはまり役。似合う似合う似合う。退廃的な色気があるんだな。
表情も雰囲気もいいし、なにより蛇らしい動きがところどころあって、「あ、今のうごきは蛇だ」と思うのも楽しい。

・嵐乃くんはいいところで歌をもらった。みんな知ってる曲でガンガンに歌う。
顔も濃くてけっこう見分けやすいな。ていうか、身長176センチもあるのか!!埋もれないわけだわ。

昨日はお立ち台の上で、折りそうな勢いでポールを両手でつかんでたのがツボってしまった。

・はるさくちゃんは「さくら様」「さーちゃん様」とお呼びしたい。最高。
どこまでもどこまでも高らかに響く歌声も押し出しの良くなったダンスもスタイルの良さも好きだ。
いい人がトップ娘役さんになってくれて、しかも覚醒してくれてよかった。

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