『サン=テグジュペリ』感想・7

花組

●いただくコメントからも芝居の評判の悪さがうかがわれます。退屈だのなんだの言われまくり。

が、本気で「ああ、また観にいきたい…」と思ってる人間がここにいます。
いつのまに私はこんなに心が広くなったのでしょうか。
いや、単に私のツボにきちゃって、退屈さもなにもかもぶっとばしてくれてるだけという気はしますが…。

私は原作絵本は読んだんですが、読んでないとわけわかんないのですかね?
(読まなかったらわかるかどうか、という判断すらろくにつかない)

絵本場面がいらん! という声もよく聞かれます。
絵本部分をなくしてもサン=テックスの恋愛と友情、生き様だけで充分ドラマチックだし、あのせいでたしかにまとまりはつかなくなってるのかもしんない。
が…、ファンタジーでキレイで好きなんだよなぁ。うむむむむ。

●でも朗読はたしかに長かったな。
最後、軍に志願するサン=テックスさんがコンスエロに『星の王子さま』を贈り、作者のサン=テックスさんが中身を語るのはともかくとして、はじめて手にしたコンスエロまでもがそれに参加できることにびっくりだよ。
細かいことは気にしちゃいかんのか。

あと最後のホルストさんらのところね。
現実に着地するといえば聞こえはいいが、描き方が少々タルかったかな。
夏だし8月だし、みんな戦争のことを考えてみよう! ということなんだろうか、と思いながら観てました。
キムシンじゃないから、そういう説教くさいことはあんまりしないか?

●サン=テックスがフランスのために旅だったあとの、だいもんのヘビのシーンが好き。
このために約1時間半起きていられる(笑)。

エロい、エロいよだいもん。
夏休みだし元が絵本だしで連れてこられたお子さまが、うっかりとんでもない方向に性の目覚めをしちゃってもしらないぞー!

しかし原作ではヘビは金色でかわいらしい感じだったはずなのに、だいもんヘビは緑色(というかライトが緑なだけだが)。
妖しいことこの上なし。
BMBのリカさんナーガを思い出したわ。

いやーいいもんみました。ごちそうさまでした。

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花組

Posted by hanazononiyukigamau