『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』感想・1

2021-02-11花組公演感想,花組

花組大劇場公演『A Fairy Tale -青い薔薇の精-』を観てきました。8月31日(土)11時公演をまずは1回だけ。
21日(土)にも観る予定です。

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1回しか観てないので、まずは雑感。

想像してたより楽しかったです。
勝手に、駄作なのでは……と覚悟してたんですけど、きれいでタカラヅカらしい舞台でした。

手放しで「面白かった!」「素敵だった!!」とは言えません。
何回「時は金なり」って言うねん、「タイムイズマネー」って歌うねん、とつっこみたくなったし。
二元化したような善悪感もなんだかなだったし。
キャラは類型的だったし。

それでも、絵として場面がきれいで出演者がいいと、それなりに良い作品になるもんだなぁ……と思いました。(なんという上から目線)

主演でトップスターのみりお。
新娘役トップのヒロイン・華ちゃん。
2番手で次期トップのかれーちゃん。

3人とも美しくて、芝居ができる。
繊細な芝居ができるから、登場人物の心に寄り添える。
冷静になればツッコミどころのある行動であっても、「まぁいいか」「そういうこともあるかもね」と思える。
つまり、気持ちよく舞台を観れるんです。(限度はあるけど……)

華ちゃんとかれーちゃんは歌唱力に不安のあるジェンヌさんですが、芝居歌としては聞けるのもありがたい。これも演技力ゆえ。

青い薔薇の精、という人ならぬものを演じて違和感がないみりお。
若いころからフェアリー系と呼ばれた、かれの美貌ゆえではある。
けれども、精霊として舞台に存在できること、違和感をおぼえさせないこと、役の感情が見えること――は、やはりみりおの演技あってこそである。

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