
月組大劇場公演『RYOFU』を観てきました。
まずは4月11日(土)をダブルで。
今日も観る予定です。
※ネタバレ注意※
さて。めちゃくちゃ面白いな!
これぞ大劇場作品。宝塚の舞台機構と人数とタカラジェンヌの技量をフル活用しています。
セリが上がる、盆が回る、ライティングも的確に、そしてなんといっても人海戦術ができる。月組生、どれだけ死んだんだと思うほどの立ち回りが主人公の呂布を最強の武将に見せる。そして闘いの派手さが三国時代の幕開けの中国のスケールを出す。
そして月組生の芝居がこれを迎え撃つ。
内面の大きさと繊細さのある呂布を、演技力と豊富な舞台経験で演じ切ったちなつ。
物事の本質を見る賢さを持つ、芯の強い中国美女にあまし。
私利私欲に満ちた巨悪・董卓のイメージを再構成させるような役作りに挑んだおだちん。
さらに王允のるねぴ、丁原のヤス、李儒のあみちゃんといった芝居巧者が絡み、さらに赤兎馬のみかこが舞台にスケール感を出して最後の花道を飾る。
『RYOFU』はとてもいい嘘のつき方をしているのも最高なところ。
配役発表時に「貂蝉がまのんで、トップ娘役のあましが雪蓮という創作人物なのはどういうこと?」と月組ファンが困惑しましたが、なるほどこうきたかという作劇でした。
簡単に言えば雪蓮が貂蝉の身代わりとなるわけですが、それまでの流れが見事でした。
雪蓮に偽りの愛をささやいていた呂布が雪蓮の人間性に惹かれるようになり、しかし魔獣・赤兎馬を得ることで呂布も自らを失う。家族を殺され、呂布と相対した雪蓮は身を投げ、司徒王允の娘・貂蝉に助けられ――と。
呂布が最強の武将となる流れもかれの出自から描かれている。
呂布が赤兎馬を得て、幼少時の虐げられた思い出から主殺しの血まみれで登場につながる流れが見事。すごい迫力。
白地の衣装が血まみれになり、髪はざんばら、そんなちなつがセンターからセリ上がってくる。このかっこよさったらない。
『桜嵐記』のたまちゃん(楠木正行)を少し思い出しました。
呂布が貂蝉をめぐって董卓から離反していく流れは三国志演義から大きく違いましたが、面白い嘘でした。(もっとも三国志演義自体が「嘘」ですが)
というわけで、これはぜひ実際にナマの舞台を観てほしい。
大劇場ならではのスケール感のある作品です。しかもショーがオマケにつくのでたぶん初心者も誘いやすい。(オマケ扱いしてアレですが、ショーは好みが分かれると思うわ)
いい作品を観ました。


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