『ピガール狂騒曲』感想・3

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・れいこちゃんのシャルルはポスターのイメージで感じ悪い劇場主かと思ったら、途中からどんどん可愛くなっていくタイプの面白い役でした。
ジャックを引き入れないとお目当てのガブリエルをダンスに出させられないからね。一生懸命ぶりがひょうきんで愛おしい。

最初はモラハラ・パワハラ系の劇場主に見えていたのが、ちゃんと劇場もショーも愛している人だと分かっていく。
だから、ダンサーたちもなんだかんだ言いながら小屋を離れないんだよ。

ピガールの「赤い風車」と宝塚歌劇団がオーバーラップするんですよね。
言うまでもなく、現在新型コロナウイルス禍で、客としても劇団の存続を危ぶまねばならない状況。
ファンでもなかなか劇場まで足を運べない人もいて、満席にすることができない。
そういった状況で、劇場を愛し団員たちを愛するシャルルの存在が心を温かくするのだ。

途中のシリアスな歌も素敵でした。
ヒゲも似合うわ。
渋みのある赤いコートも着こなして素敵でした。

・ちなつはガブリエルの夫・ウィリー役。
ガブリエルを自分のゴーストライターにしてなんとも思わず、昔ながらの男尊女卑思考を持ちつつ「愛している」と束縛しようとする。

まぁイヤなやつなんですが、ちなつのコメディの塩梅がうまい。
コメディの枠の中で、イヤなやつになりすぎず軽くもなりすぎず……。
あんまりイヤなやつだと、楽しい芝居が台無しになってしまうものね。
離婚したくなる男のリアリティを出しながらもコミカルにチャーミングに演じました。

セリフの間とか身体の使い方とかで笑わせるんだけど、こういう笑わせ方はお手の物です。
飛び蹴りしようとする脚の長さすら面白くなるのはさすが。

・ありちゃんはダンサーのレオ役。
残念ながら芝居の面ではさほど美味しくなく……。
でもセンター張ってのダンスはやっぱりすごい。
ぎゅいんぎゅいん回ってました。

男役さんたちに開脚リフトされてるポーズもとてもキレイ。

プログラムによれば、ジャックにセンターを取られて敵対心を持ったものの……という成長の過程も描かれているらしいので、何回か見たらそのあたりも楽しめたかも。
今回の舞台、わちゃわちゃしたコメディなので全員を追いきれなかったんです。

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