『アナスタシア』東京楽配信を見たんだ

宙組公演感想,宙組

宙組東京宝塚劇場公演『アナスタシア』の千秋楽を見ました。2月21日(日)13:30開演。
今日も楽天でのライブ配信です。
雪組ムラ楽の『fff/シルクロード』ほどじゃなかったけど、今回もちょっと音量は小さめに感じました。
念のため、PC用のスピーカーを購入しておいてよかったです。

●まずはアドリブ的なところ。

グレブさんはおもむろに「千秋楽」の紙を出し、軽快に「やればできる♬」なステップを。
まどかアーニャに冷たい目で見られながらステップを踏み、アーニャに「今日が最後だから」とやるように押しつけ。
しぶしぶ紙を受け取ったアーニャも「千秋楽」を持ってステップを踏みました。

傑作だったのがこのあと。

ボリシェヴィキの娘役さんに「そこらじゅうに貼っておくように」と紙を渡す。
タモリさんか!

受け取った娘役さん、ちゃんと「やればできる♬」のステップでハケていったのが素敵でした。

・パリ近郊に到着した場面のちびポポフさん(概念)。

真風ディミトリはぐいんぐいんとジャイアントスイングをし、爽やかに放り投げました。
上手客席のほうにかな、飛んでったと思うんですけどちびポポフさん。

呆然とするポポフさんと、どこまでも澄んだ笑顔のディミトリの対比が素晴らしかったですね!

●生観劇でないとき好きなジェンヌさんや気になる脇の芝居を見られないのが切ないところ。

「白鳥の湖」のロットバルト=キヨは全編観たかったわああああ!!
ちゃんと配信でも映ってるけど、どうしてもメインキャストにも画面を割かなきゃいかんのでな……わかってるんだけどさ。

ああ、遠慮なく劇場で観たかった。

●フィナーレの最初はずんちゃん。

これ、宝塚に詳しくない人が見たら「この人だれ?」状態だよね。
あの愉快なおじさんだとは思うまい。
ヒゲや眼鏡はなくなって、攻めの男役の色気をズビシャー!!!!っと出してくるのが気持ちいいです。

しかし雪組みたいな衣装だな。

●「あんた誰」案件はキキちゃんも。

グレブさんはヒゲとか元々ついてないけど、でもずっと眉間にしわ寄せてたからね。
晴れやかな笑顔で踊ってると「ん?」って思いそう。

本編のグレブさんは、歌声にさらに深みを増しましたね。

●ロケットは全ツみたいな人数やなぁ……。下級生はA/Bに分けられてるから仕方ない。
センターのじゅんはなちゃんの明るい笑顔になんだか救われる。
美人だしねっ。(美人さんは好き)

2月22日からは宙組トップ娘役だ。にゃーにゃーにゃーの日だ。
がんばれ。

・パレードの階段飾りもさみしい。
大階段がスカスカ。
真風たちの大羽根で隠れて見えなくなるポジの下級生~中堅を大階段に上げちゃダメなのかな?と思ったりする。

●トップ3のパレード衣装、大劇場版を見たときは「なにこの取り合わせ……」と思ったんですが、今回は変な感じはせず。
ムラと東京で変わってない……よね?
なんで違和感おぼえなかったんだろう。

ナイアガラつきの羽根で、雉羽根にもスワロかなにかがびっしりついてるのに全然重そうに見えない真風はさすがだと思います。
しかもお辞儀するとナイアガラの存在感がなくなって……あれ?ナイアガラ短い?みたいな感じに。
長身ってすごい。

●この日が千秋楽、そして宙組トップ娘役のまどかと宙組副組長のあおいちゃんが宙組最後の日。
翌日からはそれぞれ専科や花組に異動します。
本人たちのご挨拶や、トップスター真風からの言葉などもありました。

ご挨拶などメモってなかったのですが、まどかもあおいちゃんも立派なご挨拶でした。

まどかは真風に「お世話になって」「教えていただいて」と何度も言ってたかな。
学年差も大きいし、師弟のような感じがしました。

かつ、互いが互いを敬意をもって接している感じがあるのがよかったですよね。
娘役が、上級生である男役さんを尊敬し、立てるのは見慣れた光景。
それに加えて、8学年下だけど一緒にトップコンビとして3年以上を走ってきたまどかに対し、真風が1人の人間として、かつ宝塚を背負うトップ娘役としての敬意を払っているのがよかったです。

あおいさんは宙組に23年いたんだっけ。
82期生、研25か!!
この日も素晴らしい歌声でした。(アナスタシアの母・アレクサンドラ皇后役)

・カーテンコールでは最初はまかまどのトップコンビのみ。
途中であおいさんが呼ばれて登場。

「お邪魔いたしますー!」とペカっとした笑顔がまぶしい。

寿組長がいたから、とすっしーさんに感謝を述べるあおいさん。
袖内にいるだろうすっしーさんに大小のハートを送るのも可愛すぎでした。

「年数は余り言わないで!フェアリーだから」というあおいさん。
その直後に「あおいさん、23年……」と年数を言う真風には「真風wwwww」と草が生えました。
まだ10秒も経ってへんぞ。

●最後は3本締め。
翌日をもって専科に異動するまどかが音頭を取ります。

「パパパン、パパパン、パパパン、パン、宙!」なんだね。
三本締め、宙組バージョンだ。

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