『アナスタシア』感想・2

2020-12-11宙組公演感想,宙組

宙組大劇場公演『アナスタシア』11月24日(火)13時公演の感想。
今は12月14日のライブ配信を楽しみに待つ日々です。

●ずんちゃんのヴラドがいい。
とにかくいい。

ヴラドはおじさんなのに仔犬みたいで、あー可愛い。
好奇心が勝りまくってるのは学者だからかーと納得してたんだけど、学者だったっけ…?
(マイフェアレディと脳内で混じってる気がする)

すごくノリノリでアーニャをレッスンしたり、列車の中ではリリーとよりを戻そうと画策したり。
アニメのキャラクターみたい。
リリーに迫るところなども、図々しさもあるけど愛すべき人物。
あんだけ可愛げがありゃ、ほだされもするよねー。

ディミトリとのコンビも息が合っててよかったし、リリーとのやりとりは破れ鍋に綴じ蓋……いや違うか、でも一方がこうならもう一方はこう!という相性のよさが感じられた。

●主人公・真風のディミトリ。
いつもながらかっこよかったわ~~~!!
見た目だけで優勝できる男・それが真風。

ロングコートとか似合いまくりで、眼福でございました。

ディミトリは汚いこともしながら小さなころから自力で生きてきた男。
世慣れたタフさと、宝塚らしい品の良さが同居するのは真風ならでは。

でもどことなく品の良さがなければ、アーニャも信頼しきらなかっただろうし、大事に持っていたダイヤモンドを託せもしなかっただろう。
マリア皇太后とのやり取りにつなげるためにも、ディミトリが人としての大事なものを失っていないことがわかる品の良さは大事なのだ。

●キキちゃんのグレヴ。
アーニャを想いつつも、「アナスタシア王女」を追っていかねばならない難しい役どころ。
役柄のせいか、時節のせいか(キキちゃんがどこかの組でトップになるかどうか、という点で)、ややくすんで見えた。

セリフ回しは、「SAPA」のときより聞き取りやすくなっていてよかった。
歌は聞かせてくれた。
そしてスタイルの良さ、見た目の良さも裏切らない。

毎公演アドリブやってるところは、原作や元のミュージカルでもやってるんだろうか……?
キキちゃんのコメディセンスが信頼されてる証でしょうか。

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