『アナスタシア』感想・3

宙組公演感想,宙組

●宙組でダンス・バレエといえばキヨ、というのは公演ごとに強まっていく印象です。

劇中の『白鳥の湖』のロットバルト凄かったーーーーーーー!!!!

噂には聞いていたけど、ほんとすごい。
あれは目玉になるわ。
回転もブレ知らずで華やか。

ジークフリード(キョロちゃん)との体格的なハンデも無に帰すような踊りでした。
技術って、身体能力って怖いですね。

●すっしーさんのマリア皇太后。
『神々の土地』の続きのようなそうでないような、同じ人物を演じているので不思議な感じ。

革命で愛する家族を失い、アナスタシアとの再会の希望をいくども打ち砕かれてきたため偏屈なところもある女性。
高貴さと意固地さ、我儘さ、胸の奥深くの情愛などのあるマリア皇太后。
すっしーさんのマリアには、長年組子を率いてきたことからくるのだろう上に立つ人の覚悟や、学年を重ねてきた年輪のようなものがにじみ出ていました。

●そらのリリー。

「侍女には自分の時間などございません!」と言いながらネヴァクラブで歌い踊る。
その発散ぶりに、マリア皇太后に仕え続ける大変さを感じました(笑)。
現代の激務をこなす女性もこんな感じかしら……クッソ忙しいのに、どこにそんな体力あるんだ??と思うような遊び方する人っているよねぇ。
(私にはムリだ)

ネヴァクラブに通うリリーはロシアにはなんの未練もなさそう。
だからすんなりパリにもなじめたのよね。
こういう人がマリアの近くにいてよかった。
マリアに仕え続けているのも、皇室への敬意よりも「お仕事です!」って感じなのがみょうにリアル。

リリーもそれなりに年を取っていて、きれいだけどどことなく中年に差し掛かってる感じなのもよかったです。

マリアの侍女として広報を務めるときのやり手っぷりもよかった。
ずんちゃんヴラドとのデコボコぶりも見ていて楽しい。

再開したヴラドにくどかれているところは楽しかったー。
歌もダンスも上手いし、ずんちゃんとはいいコンビぶりでした。

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