『アナスタシア』感想・1

2020-12-05宙組公演感想,宙組

宙組大劇場公演『アナスタシア』11月24日(火)13時公演を観てきました。
観劇はとりあえず1回のみ。
たぶんあとはライブビューイングかライブ配信での視聴になると思います。

1回しか観てないので感想は雑感的なものが中心です。

●美しい音楽に彩られた舞台でした。
美しい音楽を表現できる宙組生が素晴らしい。

この話は「アナスタシア」がタイトルロールなので、まどかが歌えないとどうにもならんのだがそこはさすがのまどかでした。
真彩ちゃんみたいな「歌ァァァァ!!!」って感じとはちょっと違うんだけど、芝居歌として素直に耳に入ってくる曲。

●役が少なっっっ……!!

いやー、外部ミュージカルですねぇ……。

メインはディミトリ(真風)とアーニャ(まどか)とグレヴ(キキ)、マリア皇太后(すっしー)、ヴラド(ずん)、リリー(そら)ってところでしょうか。
でもマリア皇太后のすっしーは第1幕はほとんど出てこないし、そらは1幕バイトしまくり。
うん、まさに外部のミュージカルだわぁ……。

元のアニメも海外ミュージカルも見てないのだけれど、これでもきっとタカラヅカ用にしたのでしょう、たぶん。

・元の役の出番が多くない人はバイトがたくさん。

ちょっとしたダンスシーンとかで使われていて、ナマで観劇するならそういうを探すのも楽しいと思う。
でも映像だとわかりにくいだろうな。

●アナスタシアの家族たちの姿が時おり挟まれる。
私たちはかれらの悲劇を知ってるから、美しさゆえに影の濃さを感じ取ってしまう。

・もえこ(ニコライⅡ世)が、あおいさん(アレクサンドラ皇后)の夫役っていうのもすごいなと思うけれど、違和感なかったですね。

・娘役デビューのあられちゃん(オリガ)、大人っぽくてきれいだったわ。

・ロマノフ家の中で「宙組にこんな子いたっけ?きれいだけど」と思ってしまったじゅんはなちゃん。マリア役で宙組デビューですね。失礼しました。
さすがのドレスの着映えぶり。

『白鳥の湖』のバレエシーンではオデット役もきれいでした。

・タチアナひろこちゃんも含めて、ロマノフ家の姉妹は美人揃い。

・何回少年役やるの、な、ららちゃん。
身体の弱いロマノフ家の息子・アレクセイ役で今回も可愛い。
「秘密を教えてあげる。僕はもうすぐ死ぬんだ」の透明な残酷さが心に残った。

ダンスシーンではショタ的な萌えを感じてしまい、少々申し訳ない気持ちに……。

・少女時代のアナスタシア役のみねりちゃん。
こちらも子役はお手の物で、今回もやっぱり可愛くて上手い。
オルゴールをもらったころから無垢で溌溂としていて、マリアに愛されていたのも納得。

●つっこみたかったところ。

・ユスポフさんがユスポフ邸にいる(笑)。

・電車のシーンで「リリーを落としにいくぞ!」とノリノリなずんちゃんヴラド、「後ろ後ろ―!!」感がすごい。
(リリー役のそらが大きなメガネをかけてバイトしてるので)

・卵型のオルゴールを見ると、作り物の鳥が出てくるのではないかと思ってしまう。
『オーシャンズ11』のせいだな。

●原作があるせいもあるけど、宙組だと舞台がロシアでもパリでも悲劇にならないんだなと。
だいきほの雪組だとのぞコンでネタにされるくらい悲劇だらけなのに(笑)。

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