星組大劇場公演『ANOTHER WORLD』の新人公演を観てきました。
※褒めてません※
ざっくり言えば、本公演はやっぱり主演コンビに宛てたものなんだなぁ、と。
現星組のトップコンビであるべにーさんやあーちゃんが技量的にうまいとは思ってないんですが(失礼)、それでも今回の落語物には合ってる。
膨大なセリフにもはちゃめちゃな筋にもぶっ飛んだ人物描写にも対応してるんです。
今回の新公の主演コンビは精彩を欠きました。
理由としては、もちろん一つには柄違いであることが挙げられるでしょう。宛書されてるわけじゃないですから。
けれどそれだけではなく未熟さも挙げずにはいられません。
・一番アカンかったのは康次郎とお澄が美人座で御対面するところ。
相思相愛の2人がとうとう再会して触れようとするのになかなか触れられないというじれったさを味わいたいのに、2人が焦れてない。
本公演のようにわかりやすくプルプルするなどして、恋焦がれる2人を観客にわからせてほしかった。
新公は2人で近づいて手を伸ばしあってるだけで「あとちょっと、あとちょっと!!はよせんかい!!」とこちらが見守りたくなる感情が生まれませんでした。
手を伸ばしてるのが段取りに見えたんです。
康次郎とお澄、それぞれに気持ちを入れて演じたものと思います。(ご本人じゃないから知らんけど)
けれど、それを形にして、外に見えるようにしないと舞台は成立しません。
そのあたり、技量の不足を感じます。
・主演のぴーすけは3回くらいケロりそうになってなかったか。
閻魔様に自分の仲間たちを紹介するくだりでセリフを忘れかけてたような。ハラハラしました。
セリフを噛んだところもあったはず。
今回の主人公は出ずっぱりだったので大変だったと思う。
べにーさんよりはボケ度の低いやすじろはんでした。
・ヒロインの星蘭さんは美しいけど情感に欠ける。
なので虫も殺さぬ雰囲気の美女が蛇殺しだったり、生き返ったあとで閻魔様や鬼に「これからはずっといじめられますなぁ」と言ったりするギャップがあまりない。
人形のように美しいから文楽の「崇徳院心中」は似合うかというと、目に力がありすぎて人形らしくもなかった。
持ち味はともかくとして、ギャップを生むだけの演技力はほしいなぁ。


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