『舞音-MANON-』新公感想・4
『舞音-MANON-』新人公演のあと数日は「あーさ、すっげぇな……」という気持ちで支配されました。
仕事をしながらもどこかふわふわした気持ちで――少々困るような、でもすごく幸せな気持ちで過ごせました。
すごいのはあーさだけじゃなかったし、新公メンバー全体にクオリティ高かったんだけど、それでもなお感動の8割くらいはあーさに依っている気がする。
そのくらい、あーさの熱演とポテンシャルに打たれたんです。
あーさは劇団屈指の美貌で、実力的に穴がない。
ショースターの資質を持ちながら、その一方で芝居は堅実。で、その堅実さがたまに大人しく映る――というのがこれまでの私の評価でした。
が、今回の新公で、「この人、実は芝居が一番いいんじゃないのか?!」と思うほどになりました。
めきめきと芝居の力が上がってきてる気がする。
役を生きているように見える。
芝居に誠実に向き合ってきたがゆえか、演技にざっくりとした部分を感じなくなった。
マノンに恋をしている演技がすごかったんです。
熱が感じられる。
マノンに寄せる顔が近い近い近い。
体内にうずまく感情に翻弄されているさまがまざまざと伝わる。
どんだけマノンに本気……!
「この美貌の人がこれだけ熱烈に愛するなら、相手は美しいに違いない。美しくないはずがない!」と思わせる演技でした。
ああもうすごかった。
「あさみこえーよ! 何もんだよあんた!」って心の中で叫んだよ。
組んだ男役をかっこよく見せる娘役の技を「娘役力」と呼ぶなら、あーさのはなんと言うのでしょう。
男役力……?
芝居は相乗効果もあるから、一緒にやった人もやりやすかったんじゃないかな。
なお、この恋した演技の体温の高さが蘭寿さんっぽいと感じた一因です。
観ながら「弟子……?」って思っちゃったわよ。
接点、ろくにないはずなのに。
(でも蘭寿さん似と感じた人がどれだけいるかは謎)
秋のバウWS『A-EN』主演もそうでしたが、必要な場面で結果を出せるというのは強い。
努力と、運と、心臓の強さを感じます。
ディスカッション
コメント一覧
>>秋のバウWS『A-EN』主演もそうでしたが、必要な場面で結果を出せるというのは強い。
努力と、運と、心臓の強さを感じます。
本当ですよねぇ
東宝月組はチケットいまだ販売中ですが、
新人公演だけはネット販売の値段が上がってます。
楽しみだ
>hanihani さま
きっと、東京の新公をご覧になるんですよね?
期待して間違いはないと思います。
東京では歌とセリフ(1回は噛んでた)のリベンジをしてくれるものと思います。
こんにちは☆いつも読ませて頂いてます。
すごく前のブログにコメントしてすみません。
私、朝美さんファンなんですが、残念ながら舞音新公の時はまだ宝塚知らず。
生の舞台を観劇出来なかったことが残念でなりません。
スカステでは見ました。熱量がすごく、私の中では朝美さんの演じた中で実は一番好きです。
すごく私が感じた感想に近く、ブログ見つけて読んだあとはとても嬉しかったです。私もブログで表現できたら良いのですが、、
なにぶん、文章にするのが苦手でして、、笑
温まるブログありがとうです。