『グレート・ギャツビー』東京新公を見たんだ・2

月組公演感想,月組

ライブ配信で見た『グレート・ギャツビー』東京新人公演の感想の続き。

一本物の作品なので、新公にあたってはカット場面が出てきます。
作品のどの部分に焦点を当て、どの部分は省くか。演出家の腕の見せ所です。
ジーグフェルド・フォリーズのショー場面はカットし、若いころのギャツビーとデイジーの場面も大幅に短縮。
ほかにもカットされたソロ曲などあったようです(本編を数回しか観ていないのであまり把握できていないのですが)。
あとアイリーンの楽屋での場面や、ギャツビーとデイジーが愛を交わす場面もなかったような。

一方で、裏社会の男たちの長いナンバーはしっかり残してました。
若手男役たちの顔見せとしてすごくありがたい……!

・裏社会の男たちの中では天つ風くんが印象に残りました。
本役はるね、運転手です。
(ところで運転手の衣装ってグラホのとしので合ってる?)

ビジュアルも印象に残りやすい特徴的な顔立ちだし、なんといっても歌がよかったです。
タンゴの女(歌手)のほたるちゃんと一緒に歌ってるところで思わず誰!?となりました。
2021年入団だからまだ研2なのね。これからも期待。
天つ風くんは今回の収穫ですね。

・みよっしーは安定の上手さ。
芝居冒頭の運転手と、ギャツビーの父親役で本役は専科のじゅんこさんです。
舞台の最初と終わりのところを担えるのはさすがの実力を買われてのことでしょう。

・上手かったといえばマートルの夫・ウィルソンの真弘くんもですね。
本役の組長るうさんよりもさらに車オタクな雰囲気がありました。陰々鬱々としてて、いいウィルソンだったなぁ。
これからも月組の若手演技派としていい舞台を作ってくれそう。

・月組を見慣れた目にはトム・ブキャナン役の七城くんがありちゃんに見えて……!

本役のちなつより、貴族の嫌味な雰囲気やいけ好かなさを強く感じました。
若手だからか、ニックたちと同年代の感じも出やすかったですね。

・マートルのりりちゃん、さすがの歌のうまさ。(本役はあまし)
フラッパーガールの弾けた感じも出てました。

・出番が削られたエディ・ニコルソンの涼宮くん、ジュディ・フェイのまのんちゃん、エリザベス・フェイ(母親)役のまのあさん、いずれもよかったです。
短い出番でもきっちりと演技で印象を残しました。

・ジョーダン・ベイカー役のらんぜ、濃かったぁぁぁぁ!!
低い声音で本役のみちるより年齢の高そうな演技で、るおりあニックを食っちゃいそうでよかった(笑)。
元々の美貌もあってすごく舞台映えしました。

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