『ANOTHER WORLD』新公感想・2

2021-01-31星組

私は役名を覚えるのが苦手なので、これを書くためにいちいちプログラムを引っ張り出しているわけですが、「えーと天飛くんの役名なんだっけ、えーと、えーとどこだよ、うわめっちゃ下!!」というのを5回くらいやりました。驚きすぎ。記憶力弱すぎ。
主演じゃないので、新公2番手とはいえ研3らしいぺーぺーの位置に名前が載るんですね。

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今回の徳三郎は、本役がれいまこっつあんということもあって比較の対象上ハードルが高いかと想像する向きもありましたが、見事に抜擢に応えました。
芝居うまい!!(知ってた)
そして声がいい。低くて声が太い。
歌もよかった。
見得の切り方の堂々たるもので、研3とは思えない貫禄と押し出しがある。

ビジュアルと、あの見得の切り方などに毎度のことながら蘭寿さんを思い出しておりました(ただしクセは控えめ)。
なので「れいまこっちゃんの完コピ!!」「完コピできることがすごい」という評には「あ、そうだったの?」という感じです。
言われてみればそうかもなぁ。

早くも実力を見せつけた天飛くん、102期研3、しかも中卒だから実年齢を考えるとすごいもんがあります。
もちろん必ずしも実力と年齢は比例しないけどね。

下級生のうちは基本的には成績がいい人から役がつくもので、最終的には路線に乗らない人でも成績が良ければ使われる。
だから研3の天飛くんが今度どういうふうに劇団に扱われるかは不明ですが、彼は路線に乗って欲しいなぁ。
どこから見ても美形という顔立ちじゃないけれど、華はあるし押し出しもいいし男っぽい色気もあるし、実力は今回見せつけたし、なんせ観ていて面白いんだよね。

「ウソをついたら舌を引っこ抜かれまっせ」と言われての徳三郎、「怖い」と喜六に歌舞伎の女方のようにナヨっとすがってました。
場の空気と話の流れを乱さずにやってるのが好印象。

そしてこの可愛げにまた蘭寿さんを思い出すのでありました……。

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