『クラシカル ビジュー』感想・5

2022-11-04宙組公演感想,宙組

●前場面でヒリヒリする思いをさせられたもので、続く「アメシスト」の場面でまぁくんが王冠を手に爽やかに出てくるのにほっとする。
よかった、トップになるって怖いことじゃないんだ。
ちゃんと愛されて、見守られて、見送られるんだ。

・少人数で絡んでいくところはみないい顔をしている。
シルバーに紫の衣装の組子たちが、心をまぁくんに向けている。
紫は宙組の色にして宝塚歌劇のすみれ色にも通じる。美しい。
ていうか、プロローグの娘役の衣装これにしちゃえよ……。2場面使いまわしでもマヌケなのよりいいと思うのよ。

・前楽の日に、この場面のセットが王冠のかたちをしていることに気づきました。
おせーよ。

・この場面のカゲソロがまっぷー。
まっぷー、ショーではこの場面のカゲソロしか出てないんですよね。
以前怪我で休演していたからまだそれを引きずってるのかなと思いますが、きちんと治して、次は踊る姿が観られますように。
そしてダンスだけじゃなく歌えるという能力があってよかったよ。どんなときでも実力があるというのは強い。

●まぁくんのダンスソロ。

まぁくんのダンスが素晴らしいのはもちろんなんですが、この場面の舞台の使い方が好きなんです。
壮大で典雅な音楽に、星々を思わせるライト、そしてせり出す大階段。
大階段がゆっくりと動くさまに宇宙の創世を思います。

1人で舞台を埋めて踊るまぁくんは伸びやか。
澄み切って柔らかな空気に劇場が包まれているのを感じます。
銀橋でのジャンプもかっこよかった。

・白いドレスの娘役が1人ずつ現れる。
天女のような優雅さで天上を舞う。
至宝の美しさです。

最初に出てくるのは退団同期の人々。
ありさのドレスの裾捌きが美しくて見惚れました。

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