BSP『クラシカル ビジュー』

宙組公演感想,宙組,OG

昨日というか今日というか、NHKBSプレミアムで「宝塚レビューセレクション 第3回 宙組 『クラシカル ビジュー』」を見ました。

約5年前の作品で、まぁくんの卒業作品であり、うらら様の退団作でもあります。
娘役トップは不在で、うらら様とまどかがヒロインに近いポジにいました。
次期宙組トップの真風は堂々たる2番手でした。
この頃は愛ちゃんが宙組初の生え抜きトップになると思ってたっけな。

この放送は元宙組トップのまぁくんと星組で卒業した愛ちゃんが副音声をつけてくれるというスペシャルなオマケつきです。
演目そのものを楽しむには副音声はうるさいんですが、「中の人たちはこんなことを考えてたのか!」という面白さもあります。
公演放送の前後にトークもあってお得です。

愛ちゃんといえばうらら様(ゆうりちゃん)大好きで有名で、その強火っぷりは放送でも発揮されてました。

マフィアの場面での「今の表情見ました!?」とか、めっちゃ気持ちこもってたよね。

愛ちゃんもゆうりちゃんラブを最初はそれなりに抑えようとしてた(まぁくんもいるし)のを、途中で放棄した感があったんですが。気のせいじゃないと思う。

あと愛ちゃんの言葉のセンスは独特で、めちゃくちゃ笑わせていただきました。

「他人(ヒト)より長い人を縦にするんだから」(まぁまかのベロア衣装でのダンス)とか、「肖像画みたいな人きた」「必殺美女出し」(どちらもうらら様が肖像画から出てくるシーン)とかね。
いやもう、素敵な表現力だわ。愛ちゃん語録、面白すぎる。

愛ちゃんといえば娘役志望だったことも有名で、それだけにロケットがけっこう好きだったというのが意外で、でも納得できるものでした。
男役ではない姿で、場合によっては誘惑するような感じも出せて……と。なるほどなぁ。

まぁくんの退団公演だけあって、いつも以上に組子が全力になってる作品。
ただ観ているだけの身としては「プロローグの衣装……センス許せじ」というところからスタートしてしまうのですが、出演している人は組子が全員出ているのが嬉しいと言っていて、心の清さに申し訳ない気持ちになりましたよ。

黒燕尾などもすごく揃ってましたよね。

まぁくんのソロダンスも男役の頂点を極めた人の研ぎ澄まされた踊りで、こちらまで清澄な気持ちになってくる。

ひさびさに見られて楽しかったです。

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