『FALSTAFF』感想・3

●上級生の貫禄とうまさ、そして色気を見せつけたのは宇月。
ティボルト役です。
かーっこよかったー!!

熱さと落ち着きとキャピュレット家を思う気持ちと、若いながらも威厳があるティボルトでした。

ロミオとジュリエット、そしてフォルスタッフのお笑いバルコニーのシーンから一転、ティボルトのソロへ。
このときの、舞台の空気感ががらりと変わるさまにやられました。
歌うまいし、色気あるし、雰囲気も出てるし。
また、いい眉間の皺してるしね!

この場面の制し方は上級生ならではだわ。

●上手いのは知ってたけどあらためてそのうまさに唸らされたのはれんこん。
マキューシオ役です。

台詞がめっちゃ明瞭。
むつかしそうなシェイクスピア調のセリフをしゃべっているのにそれと感じさせない自然さがある。
古典劇をやってると思えないほどマキューシオの性格や感情が伝わってくるんだよね。

で、この人煽りがうまい(笑)。

「あわれ あわれな モンタギュー あわれ あわれなキャピュレット 大公閣下に叱られて 青菜に塩の……」みたいなところね。
知性の感じられるたたずまいで、静かにじわっと距離をつめて煽ってきます。
ほんとむかつく(笑)。

●ティボルトとマキューシオは第1幕で死んでしまい、基本的には第2幕は序盤のバレエ的なダンスシーンくらいしか出番がありません。

ロミオとジュリエットが霊廟で息を吹き返して大団円となるラストシーンでは(ネタバレ……)、天使のわっかを頭に飾っての登場。
天使のわっかって、もちろん『仮面の男』で使われてたようなアレです。

「フォルスタッフの行くところに悲劇なし!」なお芝居でもさすがにこの2人は亡くなってますが、それでも明るく登場し、和解するモンタギュー家とキャピュレット家の一族に交じって肩を組んで笑いあってるのはいい姿です。
が、なかなかシュールでもあります。

●駄作じゃないのに(むしろ面白いほうだろう)3回観て3回とも意識がとぶ作品だったし、フォルスタッフがなぜこんなハチャメチャな性格をしているのかを語る「一生懸命生きてこその命なんだ!」はごもっともながらちょっとうっとうしいと感じたけれど、終わり良ければ総て良し、なエンディングでした。

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