梅芸エリザ観てきた・2
宝塚版『エリザベート』と東宝版『エリザベート』は似て非なるもの。
脚本・演出の仕方も違うし、男役と男性が演じる差ゆえか音楽も違うよね。
そういう違いも楽しかったです。
・「死ねばいい!」って言わないんだー。
これびっくりした。
・ルドルフは自らトート閣下に口づけて、そのあと銃で自殺するのね。
これはこれで納得する。
・病院訪問の場面。
宝塚版はヴィンディッシュ嬢(とそのお付きみたいな子)しか狂っている感じはしない。
東宝版はヴィンデッシュ嬢(どうでもいいが、こちらは小さな「イ」が入らない)のみならず患者みんなが精神を病んでいる。とても怖い。
宝塚版は普通の病院(ケガしてる人もいる)だけど、東宝版はもろに精神病院なのね。
病院訪問は慈善事業ではなくシシィのためのエゴイスティックな行動。
ゆえにヴィン嬢はエリザベートの鏡としての意味合いが強まる。
舞台での振付・演出、振る舞い方もそうだ。
ヴィン嬢はシシィがそうありたかった形だとより強烈に迫ってくるんだ。
いまっちさんのヴィン嬢、素晴らしかったです。
歌はもちろん、「鏡」の役割としての演技も。
そして悪夢の場面(宝塚版だと「最終答弁」)だったか、両手のツメをプチプチやってるのがヤバそうでよかった。
それ以外にも女官などで出てましたね。
女官ではいつもながら人がよさそうで可愛かった(笑)。
・リヒテンシュタイン役にそんちゃん。
美しくしっかりした女官長ぶりでこちらも素晴らしかったです。
体操室の場面ではぐっと年をとった話しぶりで、年月を感じました。
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