感動のかたち
・今月の初めに「アナ雪」を見てきました。
アニメ映画を観にいったつもりでしたが、中身は立派なミュージカルで……すごかったです。
映像も音楽もかっこいい。
いい作品は、観ながら「これを宝塚でやるとしたらどうやって演出するかな……」と考えてしまうのが我ながら変なクセです。
トロールはこういう衣装にして、とか。雪だるまのオラフはどういう風にしよう、とか。
(ちなみに配役はまったく考えません)
でも主人公は女の子だしなぁ。
街中でもよく耳にする“レリゴー”がある意味引きこもり万歳な歌なのには驚きました(笑)。
あと、アナの呪いを解くのが「王子様のキス」じゃないのが、ジェンダーやセクシャリティにとっても配慮的だなと感動しました。
愛は異性愛のみを指すものではないとか(性的指向の問題だけでなく、人類愛も含めて)、女性は必ずしも男性によって助けられる必要はないとか、そういう意味で。
もっともそういう意図でああいう結末になったのかどうかは知りません。
・友人からかなり前に勧められていた本をようやく読みました。
米原万里の『オリガ・モリソヴナの反語法』。
これもすごい本でした。
幼いころチェコのプラハ・ソビエト学校に通っていた主人公が、その学校の名物教師の謎をたどる話です。
スターリン時代のロシアやチェコの歴史のうねりに思いを馳せます。
『ロシアン・ブルー』を思い出したり、未見の『プラハの春』を観たいなぁと思ったり。
そして「ヅカ版だったらどういう風になるかなぁ……」と考えはじめてしまう(笑)。
オリガの若いころのショーシーンが目玉かなぁとか。
エレオノーラの結婚式も華やかで美しいかなぁとか。
でも主人公の志摩が女性だしなぁ。(志摩を男性にしたら大きなメッセージが一つ消えてしまう)
レオニードを主役に据えればいいのか……?
そもそもオリガの口の悪さ(反語法はともかくとして……)は舞台に乗せるのはむつかしいし、教師時代すでにおばあちゃんだしで渋い空間になってしまいそうだわ。
文庫本で500ページほどある作品ですが、面白いので興味のある方はぜひ。
・さて、以下はweb拍手レスです。
お心当たりの方は続きをどうぞ。
>andy さま
お茶会の話はお会いしたときにぜひお聞かせくださいな。
ちなみに私が参加した某茶が「誰の」茶会だったかの想像は外れです(笑)。
小規模なのでここに書くのもアレだなぁということで、まぁ直に。
とんぼりジャズクルーズ乗りたかった……。
楽しそうですよねぇ、あれ。
前に伺ってた花新公を、部分的にでもテレビで見れてよかったです。
あーなるほどなー、と思いながら見ました。
歌もよくなってきてる気がします。
OSKもご覧になったんですね。
アルミホイル……(笑)。
いやまぁ、視線をいただけたそうで羨ましいかぎりです。
雪公演の感想もありがとうございました。
ようやく観れます。
ジェンヌさんたちに見せ場があると聞いて安心しました。
>田中 さま
ミュージカルは歌えるに越したことはことはないですね。
歌が苦手だとして、それを補えるだけの演技力や役とのハマリ方があれば話は別なのですけれど。
>まりみる さま
私も誰が文化祭で見たものすごい美人だったのかいまだにわかりません。
写真などではそれほどと思わなくても、ナマで身近で見るとものすごく綺麗なものですから。
>イッチー さま
シャアって言ったら……ですよねぇ。(と言って、そのアニメは見てないのですが)
セレ100の感想、ありがとうございます。
日程的に観にいけそうにないので、教えていただけて嬉しいです。
星の振り分けはどうなるんでしょうね。
真風スカは想像したらちょっと面白すぎました。でかい。
べにーさんは身長はともかく細いのでアリかな。
トップさんのファンだとかかる費用もハンパなさそうですね。
もしかしてDSも行かれるんでしょうか。
最後まで爆走してください。主に経済的な意味で(笑)。
テルキタと稲葉くんは同期なのですか。
作ってるときから盛り上がりそうですね。(ただし、他の人の半分くらいのテンションで)
ランチョンマットはなにをこぼしてもタオルで拭けば問題なさそうな材質です。
ぜひゲットしてください。
>yuuki さま
私もフィナーレでのうらら様のデュエットは好きです。
眼福ですよね。
てんれーさんの魅力にやられてしまったようですね……。
ちなみに、あれでも今回はいつもより柔らかめのメイクにしているそうです。
市民たちを包みこめるように、と。
>hanihani さま
裏話をありがとうございます。役や出番がないとジェンヌさんも苦労されるんですね……。
そしてなんという素晴らしいサポート。
ものすごいお役目が回ってきましたね。頑張ってくださいませ。
バウの件、一度メールでご連絡いただければ幸いです。
>金木犀 さま
『アルカサル~』は文庫本でもけっこうな冊数がありますから、心して読みたいと思います。
それにしても秋田書店の作品がよく舞台化されてるような気がしますが、なにかあるのでしょうか(笑)。
私も雪バウが楽しみです。
原作(読んでませんが)がちゃんとしてると安心感があります。
>Y さま
出来る方だと外部でも期待してしまいますね。
でも元トップやそれに近い位置でもないかぎり、なかなかいい役がもらえないのが辛いところです。
なにより男役を見られるのはたぶん宝塚だけなので……。
でも、いろいろ考えてしまうのはファンだからこそなのでしょうね。
>まろん さま
おっとりした風情のジェンヌさんも好きですが、滲み出る野心も大好物です。
基本がまじめそうなので「うわ、言っちゃったよ!」とびっくりします。
蘭寿さんの宝塚時代の女装はけっこうネタ系が多かったような気がするのですが、本気を出せばきっと色っぽく美しく仕上がると……。
楽しみです。
>6月18日にコメントを下さった方
「黒豹」=レオパードだから「レオン」と掛けているという発想はありませんでした。
「ダイヤモンド」=金剛石だから名前と掛けている、というのもすごいです。
ダンサーなのに本公演でショーがなかったちえですから、ちゃんと回ってきたのは嬉しいです。
ディスカッション
コメント一覧
こんにちは、お久しぶりです。大好きな作家さんの名前が出て来たので思わずコメントしてしまっています。米原さんの『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』も面白いですよ!ご本人の少女時代が反映されているので、やはり宝塚化は難しいですけどオススメです。
>ゆり さま
自分の中で米原さんブームで、彼女の本を片っ端から読んでいます。
『嘘つき~』もとても面白かったです。
日本の中だけで育った人とは見えるものが違うし、友人知人関係もワールドワイドですごいですね。