『愛と革命の詩-アンドレア・シェニエ-』感想・1

花組大劇場公演『愛と革命の詩(うた)-アンドレア・シェニエ-』を観てきました。
観劇したのは8月24日(土)の午前・午後と25日(日)の午前の3回。

きれいな物語だったなぁと思います。
音楽も素敵でした。

それなりにたくさんの人に役があって、出番もあって、決して悪くない作品だと思うんですけど、どうにもそれ以上の何かがありませんでした。
少なくとも私には。

なんでだろうなぁ。
場面場面では「ここ好き!」とかあるし、とりたてて眠くならないし、ストーリーもたぶん感動的なのに、全体を見るとあんまりなにも残らない……ほんとに不思議。

いらないと思ったのは、イントロダクションとエピローグ。
だいもん演じるパンジュ侯爵ら、革命を生きのびた人たちが後世に「アンドレア・シェニエの物語」を伝えようとする枠組み。

これがどーにも、小学校国語の「まとめ」を見ているようでなぁぁぁぁ。

「皆さんはこのお話を読んでどう思いましたか」
「はーい、シェニエという人はすばらしいと思います。僕たちもシェニエのようなすばらしい人になりたいです」
という学習(それも研究発表会系)をむりやり見せられている気分でげんなりしたよ……。
これを蛇足というんだ。

が、最後にだいもんが歌い出すのね。

そうすると突然舞台のクオリティが上がる。
なんかとんでもなく素晴らしい物語を観ていた気になる。

なにこの説得力。
問答無用の力わざ。
さっきまでげんなりしてた気分を一瞬で遠くに放り投げてくれたよ。

だいもん、まじでブラボー。

おかげで蛇足だと思ったエピローグがとてつもなくありがたいものになりました。

――でもやっぱりエピローグもイントロダクションもなしで、シェニエとマッダレーナは死への扉を開いた後、いきなり天上のデュエットダンスでも踊ればいいと思うけどね。

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