『春の雪』感想・6
●「あの子ももうはたちなのに」
「お世話するのがいやになりました」
聡子の結婚話では胸が痛くなりました(笑)。わが身を振りかえって親に謝りたくなったわ。
●聡子宛てのひどい手紙を書き終えたシーン。
封筒をなめて閉じる清顕のみりおがめちゃくちゃ美しいけど見てはいかんものを見た気がした。
原作で(この場面ではなかったが) “匂いやかな桜いろの舌尖(したさき)を少し出して、封筒の糊を舐めた” 云々書かれていて「ああ、なんて三島…!」とおののいたのを思い出したのもある。
●そういや原作で清顕らが帝劇でみるのは歌舞伎、「ひらかな盛衰記」「連獅子」でした。
『カルメン』に変えたのはやはり恋愛に的をしぼり、三角関係にしたかったからですね。
不発だったけど。
●生田センセイだなー、と思ったところ。
「ぎゃーてーぎゃーてーはらぎゃーてー」に、『~上海』の謎の中国語ソングを思い出した。
呪文ソングが好きなのか。
●あと、北崎役のまんちゃんが「ここには死人しかおりませんよ」みたいなことをいうところもとっても生田センセイ。
ちょっと厨2くさいダークサイドが好きなお人である(笑)。
ええ、私も好きです。
●棺の中から子清顕が出てくるところはお決まりのパターンなんだけど怖かったぞ。
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