『小さな花がひらいた』感想・1

花組

全ツと『カナリア』を2日間フルに観て家に帰ってまいりました。
面白かったー。

『小さな花がひらいた/ル・ポァゾンⅡ』はすごく蘭寿さんに合ってる。
江戸と昭和なんだけど、芝居は青天のきっぷのいい男が似合うし、ショーはいかにもヅカの男役なクサさが出てる。
いい組み合わせだなぁ。どっちもはまってた。

どちらも蘭寿さんの身体能力に感服した。

特にいいと思ったのが、両親の亡くなった井戸端にくずれおちるところ、そしてあつの姫花を抱きしめるところ。
どちらも体が感情を語っている。

体が感情を語る――、あまりその方面に詳しくもないのに言ってしまってよいものかどうかわからないが、歌舞伎の型みたいなものに近いんじゃないだろうか。
「形式」「定型」――というと冷たく響くが、ある動きのパターンが観客みなに一定の感情を伝える「身体の技術」、そういったものが備わっている気がした。
だから芝居を見慣れていなくても、オペラグラスを使って表情をのぞきこまなくても、蘭寿さん演じる茂治の気持ちは客席に伝わる。

もちろん素晴らしいのはその2か所だけじゃない。見得を切るようなところはどこもとてもサマになってる。
すぐに思いつくのは魚万が焼けたと知って背中で思案し、ぱっと振り向くところ。

見せ方を知ってる。それも頭じゃなく、体でわかってる気がする。
それが江戸世界の人情芝居にすごく合ってる。

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花組

Posted by hanazononiyukigamau