『ハッスル メイツ!』感想・3

宙組

・パーシャルタイム監獄はタカスペのコントみたいな場面。
アントワネットにルイ16世、ジャンヌ・ダルクにレット・バトラーに……と全員が宙組で上演された作品のキャラクターの扮装をして出てくるのが楽しい。

女看守3人の中にお色気キャラがいるのもなんだかとってもダーイシ。

タカスペのコント的なものはわりと好きなんだけど、今回はダーイシの悪いところが出た。
『モンテ・クリスト伯』などを挙げながら、あれらは名作と讃えられるけれど、宝塚の演出家が作ったらご都合主義って言われるんだ(笑)って生徒に言わせてました。
発言が失笑レベル。
ファンだって、良作と思ったら良作だと言うよ。
ご都合主義が入ったとしても、それ以上に観客に響く作品であればいい。
それを「宝塚の演出家が作ったらファンからご都合主義と言われる」とは、自分の実力不足を棚上げして、ファンに見る目がないとでも言いたいかのよう。
責任転嫁にしか聞こえない。

と申しますか、わたくしはそらちゃんを始めとした宙組生の活躍を観にきたのであって、石田先生の愚痴を伺いに来たんじゃなくってよ?
楽屋話もときには楽しいものですけれど、場をわきまえませんと、老人の繰り言を無理やり聞かされるこちらの立場になってご覧なさいましな。

――この失笑レベルの発言はまぁいい。(よくないけど)

気分悪かったのは「#MeToo」の扱い。
ダーイシのことだから、ちょっと流行りに乗って使ってみたくらいのもんなんだろう。
「流行り言葉もうまく劇中に取り入れられて、現代的センスのある僕、イカスぅ」くらいに思ってないか?(知らんけど)
この言葉を、ただの流行語として軽々しく使われるのは気分が悪い。
お笑い芸人のギャグなどとは違うんだ。
言葉が生まれた背景を考えれば、繊細に扱わなければならない言葉だと思う。

・パーシャルタイム監獄は、青汁セールスのための変身写真でした。
『ワンダーランド』でもやってたけど、変身写真館オチ好きなのかな。

・ちなみに私はこの場面が笑えませんでしたが、隣席(知らない人)は椅子を揺らして大うけしてました。全体的には客席も爆笑でした。
気にならない人には気にならないものなのよね。

・ホセとカルメンの扮装をしたもえこ・みねりで『テンプテーション』……なんかややこしいわっっ。

0

宙組

Posted by hanazononiyukigamau