『風と共に去りぬ』感想・1
宙組大劇場公演『風と共に去りぬ』10月12日(土)11時公演を観てきました。
チケットを自力で取りながら忘れてたんですが、かいちゃんスカーレットの初日だったんですね。
●「風共」を今回初めて観ました。
思っていたよりまともでした。
ベルばらほどとっ散らかっていたり意味不明だったりしないのね。
古くさいところはあるけれど許容範囲内です。(えらそう)
人間がずらっと並んで一言ずつしゃべる構成とか、役らしい役が少ないとかが不満といえば不満ですが、覚悟していたよりはちゃんと楽しめました。
できればこれを100分程度に縮めて1本物のショーをつけてほしいけど。
2幕はじめの旧世代の人と新世代の人の歌が交互に歌われるところは面白かったな。
●テルのバトラー船長について。
美貌とあの独特の声で粗野な男・バトラーを演じるとどうなるのかと思っていましたが、これがよかったです。
粗野で神経を逆なでする物言いにはこちらの心がひりつくようでした。
「愛旅」のフォーリー軍曹、『モンテ・クリスト伯』のエドモンと、悪役を重ねてきた経験によるものでしょう。
バトラーを今演じることの意味を感じました。
しかし「古き良き」アメリカの男の中の男であるバトラーと、テルの長身小顔という持って生まれた容貌は、組み合わせとしてはあまり良くない気がします。
どうしてもスタイリッシュになってしまうので。
しかしそれを差っ引いても良いバトラーだと思いました。
●今日が初日のかいちゃんのスカーレットは、オカマっぽかったです……。
キレイでないことはないんだけど、なんだかオカマ。
でもそう思った最大の要因は、外見ではなく女言葉のなじまなさなんだと思う。
このスカーレットが「~だわ」みたいな女言葉を使うとなんだかとっても違和感……。
「愛しているのよ」などの熱烈な愛の告白も似合わない。
「キスして」などの依願系が似合わないのかなぁ……。
言葉じゃなく、体当たりで愛をぶつけるスカーレットなら似合うんだろうか。
(そんなのスカーレットじゃないのか?)
明日もう1回観劇する予定です。
もう1回観たら感想は変わるかな。
あ、かいちゃんスカーレットが一番美しく見えたのは、1幕終わりのタラの場面です。
服は汚れ髪も乱れているあの場面。
力強い女神に見えました。
フィナーレの「ナイトアンドデイ」のデュエットダンスはなんだかしゃきしゃきしてました。
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