『オネーギン』感想・3

ヒロイン・タチヤーナ役のみみちゃんはものすごく頑張ってました。

『なごり雪』は観てないし『ロジェ』はたいした役じゃなかったので彼女についてはあまり語れませんが、上手くなったなぁ…と。
歌も芝居もよかったです。
安心して見られました。

理事様と並んでもあまり違和感がありませんでした。学年差とか実年齢差とかを考えるとすごいと思うのに。
いつまでも『マリポーサの花』(新公ヒロイン)や『忘れ雪』の深雪じゃないのねぇ…。
ちょっぴりしみじみしてしまいました。

勝手な想像にすぎませんが、逆境が彼女を強くしたのかなと思いました。
変な人事ですんなりと上にあがれないどころか、次の公演では下級生と競わされることになって。
そこでふんばって根性を据えて結果を出しているのかな、と。

理由はなんにせよ頼もしいし喜ばしいことです。

タチヤーナの思索的で思慮深く落ち着いた雰囲気が、良くも悪くも学年のわりに大人っぽい外見のみみちゃんに合っていたと思います。
それでいてちゃんとヒロインらしかったのがよかった。
内気な娘だけれど、それなのにちゃんとヒロインにみえる美しさと華があったから。

この物語には様々な手紙が出てくる。
手紙が物語を動かし舞台を作る。

タチヤーナからオネーギンに送られる手紙。愛の告白。初恋をつづる。
それが歌になっているんですが、その曲や詞が素敵なんだ。娘役ならこれを絶対歌いたいと思うだろうな、と思えるような歌。

それを歌っているときのみずみずしさ。愛らしさ。
地味で内気な少女がヒロインとして飛び出してくる。
目をみはるものがありました。
歌も絶賛レベルではないけれども充分及第点には届いていると思います。

2幕はやや出番が減るけれども、がおり演じるグレーミン公爵に嫁いでの奥様ぶりがしっとりしていて綺麗でした。


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