『PR×PRince』感想・2

雪組

雪組バウホール公演『PR×PRince』の感想の続き。
観たのは3月30日(土)14:30公演の1回だけ。

・ひとこはわけあって二重人格になった長男・ヴィクトル。
普段は極端な人見知りが、ビン底メガネを外すと天然のタラシになる。
この切り替えが見事。
パッと役のスイッチが入るのがすごかった。
(このスイッチ切り替えは『20世紀号に乗って』の真彩ちゃんもやっていて、雪組が東西で同じようなことやってる……!とウケた)

貴公子然とした雰囲気に、サド目が天然タラシな俺様キャラに似合ってた。

現代でも俺様キャラって受けるのかなー?私、嫌いだけどなーと思ってたら、ヒロインも受け入れてなくてほっとした。
かといって「エルさん……」(←これ可愛い)から全く進展しないコミュ障でも困るからねぇ。むつかしいもんだ。

「すすす……」(好きと言いたい)のあとはいろんなパターンがあったようで。
私の観た回はなんだったっけな。「すみれの花~咲くころ~」とかだったっけ?

・ヒロイン・エルのじゅんはなちゃんは可愛い。
やっぱり若いころのねねちゃんに似てる。

とても元気のいいヒロイン。
現代っ子(そう、ペキエノはまさかの現代なのだった)がしっくりくる。
ヴィクトルとのやり取りのテンポがとてもよかった。
『凱旋門』新公はイマイチだったけど、こういうペラい話だと演技も気にならないんだな。

歌はやっぱり高音は鬼門なのね。
頑張ってとしか……。

・あやなはナルシスト次男坊のヴァレンティン。
愛した人がいなくなって自分だけを愛するようになった――と言ってるわりにはずっと女のことを引きずってるのである。

きれいなー。
金髪の長髪が似合うのは男役としては大事。
髪をいじっててもきれい。

もっとしっかりした作品で観たい人ではあるが、こういう小品でも上手いものは上手い。

・あみちゃん(彩海くん)は達者だねぇ。
三男坊のヴァルテリは小さいが筋肉番長な役。
アホ可愛さとちゃっかりしてるところを見せる。
ヴィクトルのメガネを外したりかけたりして遊んでる。強い(笑)。

歌が上手いのもいい。
(この公演、ひとこもあやなもじゅんはなちゃんもあまり歌えないから)

0

雪組

Posted by hanazononiyukigamau