『HEAT ON BEAT』感想・3
●「HOT LATINO」。次代を担うであろうまさみりによる銀橋。
歌うはエルクンバンチェロ。
暑苦しっっ。
この2人は、なぜにこうも暑苦しいのか。
アイドル顔なのに。
このギラギラ感がもう大好きです。
続く「ベッサメムーチョ」を歌うあひともりえ。
あひは最後まであひだな…。
この期待を裏切らないヘナヘナ感も、これがラストだと思うともはや愛おしい。
そして若手男役の女装。
まさみりはほんとに恒例行事だな…。
もちろん普通に超キレイな女装でした。
この2人は綺麗なのがデフォルトだから、それが普通。
しかし女装をしててもまさみりは攻め男だなぁ。
●「S&K」――あさきりのイチャイチャ。
最後に銀橋でチュっとやりあってんのがかわいい。
でも男子同士のおふざけっぽくて、ヤバい関係に見えないのがこの2人。
なんかねー、外国のすっごい仲良しな男子2人って雰囲気なの。
きっと小学校から一緒なんだぜ。
遊ぶのも勉強するのも悪さするのもずっと一緒。
悪童2人が大人になってからもつるんでるんだ。うん、そうに違いない。
(勝手に設定を作ってみました)
●「EL TANGO」は音楽もセットもなにもかも好き。
前にも書いたけどKAZUMI-BOY先生の振付最高。
大人数の処理がうまい。
最初に出てくるあひしずが綺麗。
ドレスも素敵で夢を見れる。
舞台奥から登場するあさこ。
帽子を投げ、ストール(?)を外し、……踊りつつどんどん脱いでいくってどんなサービスやねん! と思いました。
舞台中央に出るまでにどこまで脱ぐのかと。
もちろん最初は男役として当然のレベルでした。
動きやすくなりたかったんですね。
そして群舞のおわりで「あさこに人が群がってるわー」(変な妄想すんな)と思ったら靴を脱がされていた。
たった一人、裸足で踊るあさこ。
2000人を超える観客を前に、この広い舞台を占める。
「男役」を形作る、武器ともいうべき靴を捨てて。
体ではなく精神で踊っているということなんだろうか。
はっきり書くと、靴は履いていた方がいいと思う。
そのほうがかっこいい。
そうでなければ、これまでだってみんな靴を履かずに裸足で踊ってたに決まってるんだ。当たり前だ。
けれども感動的だった。
自分が何に心を揺り動かされたのかは実はよくわからない。
目の前のあさこの踊りや存在感にやられたのか、
退団を前に「男役」の象徴を脱ぎ去るようにして踊ることに驚いたのか。
わからないけれども引き込まれた。
靴を脱いで、一人で空間を埋めるその踊りが、なんだか重量感のあるナイフのようだと思った。
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