
7月7日(日)13:30の月組公演のあとは「月城かなとサヨナラショー」でした。
月組の千秋楽、東京大楽です。
東京楽のおおまかな流れ
本公演2幕が終わった後とサヨナラショーの流れは大劇場と同じ……はず。
サヨナラショーの前後に退団者の来歴紹介があり、大階段を降りてお花渡しと退団者の最後のご挨拶。
何度かのカーテンコールがあって、緞帳前でのトップコンビのトークで幕。
ムラとの違いはトップコンビ引継ぎの場面があったことかな。
トップコンビの緞帳前トークも含めて18時頃に終わり、さっぱりしたものでした。
サヨナラショーについて
サヨナラショーのセットリストは過去記事にあるのでご参照ください。
れいこちゃんサヨナラショー・1 | 花園に雪が舞う・α (hanazono.info)
サヨナラショーの流れは大劇場と同じ。
主演者でありメインの退団者であるトップスター・れいこちゃんの出番はもちろんのこと、トップ娘役の海ちゃんにもメインとなる場面が多く用意されていました。
「月城かなとサヨナラショー」ですが、れいこちゃんの意識としては「月城かなと・海乃美月サヨナラショー」なのでしょう。
「ロマ劇」のデュエット曲から「デスホリ」の主題歌ソロを海ちゃんが務めるくらいのことはよくある見せ場ですが、後半『FULL SWING!』と『Deep Sea』を2曲続けて海ちゃんに任せるというのはすごい。
もしかしたられいこちゃんの体力の問題もあってのことかもしれませんが、それでも破格に近い扱いじゃないかな。
そして最後の『Death takes a holiday』の「Alone Here With You(あなたと二人なら)」のデュエットからの長い長いキスシーンで、幕。
トップコンビとしての姿を観客に見せつけてきました。
千秋楽後の記者会見で、この印象的なサヨナラショーの終わり方についてれいこちゃんはこのように語っています。
Q. サヨナラショーの印象的なラストシーンについて
A. 私と海乃美月のトップコンビは宝塚の舞台上でこそ成立するものですので、公演タイトルにある「消え残る想い」のとおり、残したい想いは感謝のほか色々とありますが、確かにそこに私たちがいて、この二人で舞台に立ち築いてきたものが、皆さまの心に残ることを願って、二人のシルエットを最後の場面に選びました。
宝塚歌劇公式サイト
確実に、ファンの心に残ったと思います。
もう一つすごいなと思ったのは、サヨナラショーの最初が自分の声じゃないってこと。すごい選択だよなぁ。
サヨナラショーって主演者によってかなり形に違いがあるんですよね。
とにかくファンを楽しませたい人もいれば(男役路線同士、同期同士などファンのニーズが高そうなところを狙って効果の最大化をはかってみたりね)、とにかく自分のやりたいことや見せたいものを優先する人もいる。誰とは言わないけど、得意分野とは違うところでなぜか頑張ってみたり……。
それはそれでサヨナラショー主演者の「どう見られたいか」「どう見せたいか」を感じて、面白かったりするのだけど。そして「卒業後のお仕事を考えての、このサヨナラショーの構成になったのかしら」と勘ぐってみたりする。
れいこちゃんはトップだけど自分よりも芝居を見せたいんだろうなぁ、と。
『川霧の橋』、『今夜、ロマンス劇場で』も歌の前にセリフが入っていたし。
宝塚の舞台としての完成度を優先させたような印象です。
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