全ツ版『カノン』感想・３
●タンゲーラ（美術館のシーン）のラストで蘭乃ちゃんに首を切られる蘭寿さんの表情と動きには毎回びびる。
人形みたいなんだもの。
あのガクっとくる首の落ち方がすっごく怖いんだよね。
子供が夢にみて夜泣きしそうだ。
●タンゲーラで蘭寿さんを肩にかつぎあげて回る係は輝良くんでした。
すごいイイ笑顔で回るんだよねー。
「なんでそんなに嬉しそうなの…！」と思いながらみてました。あの表情は役作りなのか、「オレの出番ー！」的な本心が漏れてるのかどっちなんでしょう。
役作りにしては黒さがあんまりなくて、ただ嬉しそうな感じなんだよね。
「こっちの世界に引き入れてやるぜー」的な笑顔だとしたら、無邪気だ。
●この千秋楽をもって、花組生としてのまあくんを舞台で観るのは最後です。
プロローグでだいもんからまあくんに歌い継ぐところでタッチしてました。
フィナーレでエア銀橋（笑）に出るところで２人は並んで歩くんですが、カミシモに別れるときにがっちり見つめあってました。
いつもやってることだそうですが、最後だと思うと余計に心に沁みますね。
さおたさんのご挨拶でまあくんとみりおんの組替えに触れられました。
まあくんは終始、晴れ晴れとした表情に見えましたね。
むしろだいもんの方がいつどうなるかと…。
ご挨拶後、一芸のご指名はまあくんに。
「分かってるね」「教えたとおりにやるんだよ」と蘭寿さんに念を押され、「花組ポーズからの～ウィンク！」の声に合わせバシっとキメてくれました。
まあくんは上手がわにいたんですが、下手がわではだいもんと一花さまが笑いながら軽く顔真似をするみたいにしてたかな。
カーテンコールでは娘役含めた花組生全員で同じことを。
そしてもう一度カーテンが上がったときは、客席がスタンディングしていたので、
「立っているということはやりたいんですね」
とこれまた念を押され、客席参加型で花組ポーズからのウィンクでした。
蘭寿さんはお客さんに一緒にやらせるのが好きだねぇ。
蘭寿さんにはＳっ気があるので、なんだか羞恥プレイっぽい。
●どうでもいいんですが、カーテンが下りる前のえりたんの動きはおもしろいねぇ。
手を振りながら顔も左右に振っている。
“ぴょこぴょこ” とか擬音をつけたい感じの動かしかた。
天真爛漫だわ。
