『MESSIAH』感想・７
花組大劇場公演『MESSIAH（メサイア） −異聞・天草四郎−』の感想の続き。
東京公演はLVで見られたらいいかな。
・史実は無視してロックなビジュアル系に仕上げた島原・天草の民チームに対して、江戸城の侍たちはガチで史実準拠モードなのだった。
ゆえにお茶坊主たちもガチ坊主（もちろんカツラだけど）。
いやー、ジェンヌさんの親御さんたちは娘がこういう扮装をすることになると思ってただろうか……などと余計なことを思ってしまう。
「うちの娘、ヒゲ似合うのよね」と他組の生徒さんのお母さまが言っておられた話は聞いたことがあるが、これが青天やハゲヅラとなるとも一つハードルが高い気がする。
それはそうとお茶坊主たち歌うまいね。
・まいこつの三代将軍・家光、この舞台ではある意味一番面白い人である。
いきなり歌い出すんだもん。
原田センセイはまいこつのいい声を聞かせたかったんだな、ありがとう（笑）。
「面を上げよ」「続きを申せ」はあえて日常で使いたいですね。ミュー研みたいにいきなり歌い出すの（笑）。
・あかさん鈴木、青天の横顔がいまいち似合わない……。
似合わないけど鈴木いいやつ。
鈴木がいいやつすぎて、松平信綱役のマイティーが割り食った感はあるね。
どうしても現代人の視点で、それも島原・天草側から物語を見てしまうからなんだろうけど、鈴木の上申のくだりで「信綱、わかってない！」と思ってしまうのですよ。
・いつもながらいい芝居するしろきみちゃん。
たいしたことない役だけど、ワンシーン、ほってぃとやり取りがあるだけいいとも言う。
・華ちゃん小平、貝殻のくだりが超ベタ！！
にしても、ほんと可愛いなー。
・松島源之丞しぃちゃんは流雨＝仙名ちゃんのお兄ちゃん役。
いい声の苦労人。でもって、なんか……エロい。
なので、ちなつ勝家が流雨に執着するのも、1割くらいはしいちゃん源之丞を苛めたいから（で、いい声で泣かせたいから）という理由が入ってるのではないかと勝手に妄想している。
「松倉様ァ……！」って悲愴な声で言わせたくなるじゃん。あくまで流雨のついでだけど。
で、どうやって勝家のもとを逃げ出したのか、ずっと気になっている。
