
昨年から行われている、宝塚歌劇団の改革の進捗が報告されました。
今回発表された主なところは、
・2025年7月を目途とする宝塚歌劇団の法人化(株式会社化)
・法人化後の宝塚歌劇団の取締役は、過半数を社外出身者とする
・人事制度・雇用関係の見直し
・二次商品への出演料の増額
宝塚歌劇団の法人化(株式会社化)
2025年7月を目途に宝塚歌劇団が法人化されます。
今までは阪急電鉄の一部門だった宝塚歌劇団が、阪急電鉄からは独立した一法人に。
ただし、公演の制作や出演は新法人になりますが、チケット販売や劇場の保有そのものはこれまでどおり阪急電鉄が担うようです。
予定する称号は「株式会社宝塚歌劇団」、そして株主は100%が阪急電鉄です。
新会社には内部監査部門も設けられる模様。
――なんというか、100%子会社だからなぁ。それ以外にどうしろってんだという気持ちもあるけど、様子見。
生徒の人事制度・雇用関係の見直し
2025年3月より、研6以上も雇用契約に。これはざっくり言えば「社員に」ということでしょう。あとそれに伴う給与形態の見直しもあります。
(※後述しますが1年ごとの有期雇用契約と朝日新聞DIGITALに出てました)
ただし専科さんはタレント契約のまま。
――私にはよくわからないのですが、「タレント契約」のほうが専科さん的にやりやすい部分ってあるのかな。人によって、公演への出演が多かったり少なかったりするし、体調その他いろんな問題で「タレント契約」のほうがフレキシブルに動けたりするんだろうか。
公式稽古以外の自主的な稽古についても、これからは一定の管理の下で労働時間として扱われることに。
――「一定の管理の下」をどうとるかが難しそうではあります。
あと、かつてはタレント契約の生徒は肩叩きの意味で薄給に抑えられることがあると聞いた気がするんだけど、そういうのはなくなるんだろうか。
演出助手ほかの労働契約について
演出助手・プロデューサー補への裁量労働制の適用を見直し、勤務実態に即して適切に労働時間管理を行う。
――こちらも昨年、いろいろと問題になりましたしね。
昔から演出助手の労働時間は、景子センセイやの本やサイトーくんの記事とかで読むとえぐかったもんね。たしか劇団のドアストッパーを枕にして寝てた人もいたような。
二次商品への出演料の増額
これは2024年11月から行われているようですが、えーと、「二次商品への出演料の増額」ということは、Blu-rayとか写真とかカレンダーとかが売れるとジェンヌさんに入るお金が多くなるのかな。それともスカステとかのほう?
なんにせよジェンヌさんにお金が還流されるのは嬉しい。
【1/15、1/16】追記。6年目以降の契約について
朝日新聞DIGITALより。
宝塚歌劇団、7月めどに株式会社化へ 劇団員を有期雇用に見直し [宝塚歌劇団問題]:朝日新聞デジタル
入団6年目以降の劇団員は、これまで業務委託契約に切り替え個人事業主としてきたが、1年の有期雇用契約に変える。
え、6年目以降は1年の有期雇用契約なの?
歌劇団が出した「2025年3月より、6年目以降の演技者についても雇用契約とします(専科所属者は引き続きタレント契約とします)。」とはかなりイメージが違うわね……。
でもスポーツ報知には「希望があれば無期雇用へ転換できる。」と書いてある。
宝塚歌劇団「新しい時代に相応しい形へ」7月に法人化 稽古も労働時間と認め残業代支払う – スポーツ報知
現在、6年目以降のタカラジェンヌとはタレント(業務委託)契約を結んでいるが、3月以降は1年の有期雇用契約に切り替える。新たに雇用契約を結ぶ劇団員は189人で、希望があれば無期雇用へ転換できる。
ジェンヌさんの意向はけっこう反映されるのかな……?
(追)宝塚歌劇団の改革に向けた取組の進捗状況について
2025.01.14※参照先ページ「宝塚歌劇における改革の取組について」を更新いたしました。【2025年1月14日】
阪急阪神ホールディングス株式会社、阪急電鉄株式会社および宝塚歌劇団では、2024年3月28日に「再発防止に向けた取組(劇団の改革)について」を公表しましたが、その後の取組の進捗状況につきましては、今後こちらのページで随時情報を更新してまいります。
引き続き宝塚歌劇を新しい時代に相応しい形へと発展させるべく、全力で改革に取り組んでまいります。
2024年5月14日
阪急阪神ホールディングス株式会社
阪急電鉄株式会社
宝塚歌劇団
コメント