『宝塚GRAPH』夢白ちゃんのサヨナラ特集の話

『宝塚GRAPH』2026年2月号は、雪組トップ娘役・夢白ちゃんのサヨナラ特集が組まれてるのでした。
(なお、表紙は宙組はるさくと月組ぱる)

アートメイクで始まり、公演写真、そしてサヨナラ対談。
途中の緑のパンツスーツのフォトがかっこいい。

サヨナラ対談(夢白あや&音彩唯)

GRAPH最後の対談の相手は105期のはばまい。言わずと知れた次期雪組トップ娘役、夢白ちゃんの後任です。
おそろいのワンピースを着ての登場。
2期違いのお互いを、夢白ちゃんは「音彩っぴ」、はばまいは「ねえさん」呼びをしてます。
クリスマストークショーでもそうだったけど、ほんとに夢白ちゃんは「ねえさん」呼びされてるんだね。

下級生のころにしたアドバイスや叱咤、自信のなかったはばまいを励ましたり、褒めたり。
夢白ちゃんははばまいを作り上げた人でもあるんだな。

シスターフッド的な関係性に私はとても弱いので、こういうのでうるうるきてしまう。

なぜ前任が後任を呼ぶのが大事かというと、ヅカファンは人間なもので、どうしても人事に対して「気に入らない」とか「もっと他に……」とか出てくるんですよね。
けれど、前任や相手役がその人を大切にすることで、「このジェンヌさんを貶すことは、ご贔屓さんの顔に泥を塗る」と判断し、ジェンヌさんへの風当たりが弱まるんです。たとえモヤモヤしつつも、ご贔屓さんの顔をつぶさないよう、ご迷惑をかけないように動くのがあらまほしきヅカファンの姿なので。

内心はどうあれ、表向きに出す悪口が減るというのは別の方でおぼえがあります。

夢白ちゃんは、最後まで後任のはばまいの力になっているわけだ。

ラストインタビュー

宙組から雪組、そして音楽学校時代もとたくさんの話がありました。

組配属後すぐの『神々の土地』の新人公演イレーネ。本役はうらら様で、実質新公ヒロインという大抜擢人事でした。
これ、オーディションだったんですね。
オーディションは誰でも受けられるわけではないと聞くので(劇団側で誰がどの役を受けるかの人選がなされる)、まずこのオーディションに選ばれること自体がすごい。
そりゃ音楽学校時代に「トップ娘役を目指せるかもしれないんだから」と退学を慰留されるわ(退学を考えたという話もびっくりした)。

で、そのオーディションで見事イレーネ役を射止めた夢白ちゃん。
演出のウエクミから

あなたが一番良かったからというわけではないです。きっとこういう抜擢をされたら、あなたは孤独になると思います。でも、いい役者はみんな孤独です。せいぜい孤独を楽しんでください

と言われたと。

この「せいぜい」の言い方とか、とっても想像上のウエクミに合致しててうわーーーーーーー!!!と叫びたくなったわけです(笑)。
いやぁもう痺れる(笑)。人によっては、というか、かなりの割合の人にとってはハラスメントに近い印象を受けとってしまいそうな物言いがねぇ。胃が痛くなりそう。
でも刺さるんだよね。発言内容が間違ってるとは思わないし。

優しく穏やかな指導だけが役者を育てるわけではないし、このキツさに耐えられないとトップやトップ娘役は務まらないだろうなとも。

その一方で。
『リッツ・ホテルくらいに大きなダイヤモンド』で自分を見失い芝居ができなくなった夢白ちゃんに水香くん(97期)がかけた言葉。
「あなた、自分をどこに置いてきちゃったの?」「大きな袋を持って楽屋で自分のことを捕まえてきなさい
そして真っ暗な楽屋に一人で行き、泣いて帰ってきた、と。

私はタカラジェンヌはおろか役者をしたこともないのだけど、このときの夢白ちゃんの感情が流れ込んでくるような錯覚におちいりました。
変な話、これ、夢白ちゃんの一代記をやるとしたら、すごい見せ場になりそうな場面だよね。絵的に良すぎる。
宙組に、水香くんのような上級生がいてよかった。

宝塚は競争の世界で厳しいけれど、それだけでもないんだよな。

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